ドナルド・トランプ米大統領は2日、ペルシャ湾に位置するホルムズ海峡の名称を「トランプ海峡」に変更するよう提案した。同海峡を巡っては、米国と対立するイランが支配権を主張している。
トランプ大統領は自ら創設したSNS「トゥルースソーシャル」上の投稿で、自身のフォロワーに向け、「米国が支配下においた以上、ホルムズ海峡の名称を『トランプ海峡』に変えるべきだろうか?」と問いかけた。 米ホワイトハウスもX(旧ツイッター)に、トランプ海峡と名称変更したホルムズ海峡の地図を掲載し、この改名案は「響きがいい」と投稿した。
これに先立ち、イラン革命防衛隊は、同海峡を航行中の2隻の石油タンカーが機雷に接触し、乗組員が下船を余儀なくされたと発表していた。米国とイランが互いに攻撃を繰り広げる中、トランプ大統領は1日、イランが和平協定に署名するかどうかは「どうでもいい」と切り捨てた。紛争開始以前、世界の石油と液化天然ガス(LNG)の20%以上がホルムズ海峡経由で輸出されていた。
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、6月に署名された覚書で双方が交わした和平合意を復活させることに米国が同意すれば、イランは「それに応じる」用意があると表明した。この覚書では、双方が軍事作戦を停止し、ホルムズ海峡の封鎖を解除し通航を再開することが求められていたが、米国とイランは攻撃の応酬を続け、合意は守られなかった。
トランプ大統領は国内外のさまざまな地名の変更を提案し、実行に移してきた。先週も、米国とカナダの国境にまたがる五大湖の1つ、オンタリオ湖の名称を「アメリカ湖」に変更する大統領令に署名した。これを受け、米グーグルと米アップルは自社の地図アプリを更新し、新たな名称を反映させた。同大統領が名称変更を命じた背景には、報復関税を巡るカナダとの貿易戦争があった。トランプ大統領は昨年の就任直後にも、メキシコ湾を「アメリカ湾」に変更する大統領令に署名。7月には共和党のロン・デサンティス・フロリダ州知事が署名した法案により、同州のパームビーチ国際空港が「ドナルド・J・トランプ大統領国際空港」に改称された。米政権は、ニューヨークのペンシルベニア駅をトランプ大統領にちなんで改称する案も推し進めている。



