ドナルド・トランプ米大統領が推進する首都ワシントンの「美化」計画をめぐり、連邦政府の所有地に生えている数十本の樹木の伐採を強行するという最新の動きが物議を醸している。ポトマック川の人工中洲にあるイースト・ポトマック公園内の公営ゴルフ場を改修するトランプ政権の野心的な計画をめぐる論争は、いまや公共空間と自然保護を争点とするより広範な論戦へと発展している。
米紙ワシントン・ポストの先週末の報道によると、イースト・ポトマック・ゴルフリンクスでは、ここ数週間で60本以上の樹木が伐採された。歴史ある公営ゴルフコースの景観に深刻な影響が及んでいるケースもあるという。
同紙によれば、14番ホール近くの桜の木1本、4番ホールの大きなアメリカスズカケノキ(プラタナス)2本をはじめ、数十本の木が切り倒され、現在は切り株だけが残っている。
この樹木伐採は、イースト・ポトマック・ゴルフリンクスを世界規模のトーナメントを開催できるゴルフコースに生まれ変わらせるというトランプの計画の一環だ。この計画自体も賛否両論を呼んでいる。
自然保護活動家や環境監視団体は今回の伐採について、連邦政府の標準的な審査手続きに違反していると主張しているが、トランプが2期目に入って伐採した樹木はこれが初めてではない。
ホワイトハウスの北庭(ノース・ローン)と南庭(サウス・ローン)に沿って生い茂っていた木々も、警備区域の拡大やトランプの進める新しいボールルーム(大宴会場)建設のためのスペース確保を理由に伐採されたり、大々的に剪定されたりしている。
ワシントン・ポストは今年7月、ホワイトハウスの正面に位置するラファイエット広場の改修計画について、トランプが広さ7エーカーの同公園に第47代大統領である自身の象徴としてお気に入りのカエデの木を47本植えることを望んでいるとの情報筋の話を伝えた。すでに初期工事で既存の樹木の一部が撤去されており、最終的に何本が伐採されることになるかは不明だ。
ホワイトハウスの敷地内では、112年の歴史を持つ芝生の庭園「ローズガーデン」が舗装され、花々の咲き乱れる花壇や植木が石造りのパティオに敷き替えられた。トランプのこの決定にも批判が相次いでいる。



