売上高の伸びを加速させる可能性がある要因
現在のGPUでの圧倒的な地位に加えて、もう一つの大きなハードウェア事業が急速に立ち上がりつつある。経営陣は現時点の見通しとして、2028年1月期にCPU売上高が2倍を超えると見ている。この拡大が実現すれば、エヌビディアは世界有数のサーバー向けCPU供給企業の一角に入り、売上成長にさらなる弾みがつく。
売上高の伸びを減速させる可能性がある要因
決算説明会で示された最も明確なリスクは、需要ではなくコストである。経営陣は、メモリーの価格が極端な状況にあることを認めている。そのため、利益率は第4四半期に71〜72%(売上総利益率ベース)で底を打つと見込んでいる。足元の水準からは大きな低下である。
その積み重なりは本物か
このシナリオが実現するには、減速が30%のあたりで下げ止まり、そこからさらに落ちていかないことが条件になる。もう一つの変数はPERだ。シナリオがこれを27.3倍から20.5倍へ引き下げているのは、今後の成長率が鈍ることを織り込んだためであって、市場からの評価そのものが下がると想定しているわけではない。成長が想定より強ければ、この圧縮は逆に戻り、上昇余地はさらに大きくなる。そして、想定した純利益率は3年間のピークかそれに近い水準にある。長期の平均に向かって戻る動きが出れば、その先の計算はいっそう厳しくなる。
とはいえ、これから見込まれるCPU売上高の増加は、メモリーコストによる利益率の圧迫を上回るだけの押し上げ材料である。今後数カ月、エヌビディアについて最も注目すべきなのはこの点だ。


