米国時間9月1日午前の取引で金価格は再び下落し、8月下旬に15週間ぶりの高値を付けて以来の連日安となった。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が強まり、これが金価格の重荷となった。
金の価格は米東部夏時間1日午前10時45分時点で約1.5%安の約4414.50ドルを付けた。同日早朝には一時2.5%安の4374.10ドルまで値を下げる場面もあった。
銀価格も午前10時45分時点で2%以上下落し、約65.01ドルとなっている。同日の取引序盤には一時64.35ドルの安値を付けていた。
金と銀の価格は先週後半から連日下落し、直近に付けた15週間ぶりの高値から値を下げている。アナリストの多くは、早ければ今月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施されるとの観測が強まっていることが主因だと指摘している。
サクソバンクのコモディティ戦略責任者、オーレ・S・ハンセンは利上げ観測により金価格が押し下げられていると分析した。また、ドル高も金にとっては逆風だと付け加えた。
米国の利上げ観測は8月28日に一気に強まった。ケビン・ウォーシュFRB議長が講演で、インフレ率が目標の2%に落ち着かなければ「(FRBには)成すべき仕事がある」と示唆したためだ。ハンセンは以前、この発言を「タカ派的」と評していた。
先週後半に下落に転じるまで、金価格は8月を通じて上昇基調にあり、夏場の停滞を脱しつつあると見られていた。8月上旬に米財務省が長期国債の買い入れ増額を発表したことが価格の急騰を後押ししたと考えられている。先週の15週間ぶりの高値更新は米ドルの下落もその一因とされていた。



