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欧州

2026.09.02 10:30

G20入りを目指すポーランド、名目GDPは1兆ドルを突破 障害となっているのは

米首都ワシントンのホワイトハウスで会談する同国のドナルド・トランプ大統領(右)とポーランドのカロル・ナブロツキ大統領。2025年9月3日撮影(Alex Wong/Getty Images)

米国はなぜポーランドを支持するのか

米国がポーランドのG20への参加を支持する背景には、両国間の経済と安全保障上の関係の深化がある。両国は4月、レアアース(希土類)を対象とした二国間の重要鉱物に関する枠組み協定を結んだ。これはEU加盟国としては初となる。米国は、ロシア産パイプラインガスに代わる液化天然ガス(LNG)の受入国としてのポーランドに注目しており、同国経由で米国産LNGをウクライナやスロバキアへ輸送するルートの確保や、米原子力発電大手ウェスティングハウス(WH)や米建設大手ベクテルとの民生用原子力開発計画も推進している。

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軍事的な結び付きも両国の連携を強化している。ポーランドはGDPの4.8%を国防費に充てており、この比率は北大西洋条約機構(NATO)加盟国の中で最も高い。これは同国の戦略的な強さに対する印象を強化することにもつながっている。

ポーランド銀行最大手PKOバンク・ポルスキのクシシュトフ・ドレスラー副社長は、「資本はもはや規模の大きい場所に自動的に流れ込むわけではない。安定性、予測可能性、そして真の回復力がある場所へと流れるのだ」と述べた。

西欧企業の下請けから脱却しつつあるポーランド

ポーランドがG20への参加を目指している背景には、過去30年にわたって同国の成長を支えてきた経済体制の変化がある。同国は低賃金の労働力と西欧企業の下請けを基盤に経済成長を遂げてきたが、投資は近年、研究開発や高品質のビジネスサービス、専門性の高い製造業へと移行しつつある。

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最近の分析によると、G20で長期的な地位を確保するためには、ポーランドは「体制上の重要性」を示す必要がある。専門家は、同国がベルギー、ドイツ、フランスに次ぐ、単なる欧州の声と見なされるリスクがあると警告している。ポーランドの最大の強みは、国際的な供給網、金融規制、エネルギー転換など、自国の経験から独自の視点を持てる分野にあるのかもしれない。

拡大に消極的なG20

ポーランドは複雑な外交的背景の中でG20首脳会議に招待された。米国は正式メンバーである南アフリカを今年の首脳会議から外し、その代わりにポーランドを受け入れるという、G20の慣例を破る措置を講じた。これについて、先述のスモレンスカ博士は、正式な条約のない枠組みでは「加盟は権利というより慣習であり、開催国の政治的意思に左右される」と説明した。

だが、ポーランドにとって正式メンバーの地位を確保するのは容易ではないだろう。G20は、合意形成を容易にするために少人数の参加国で構成される「ミニラテラリズム」に基づいており、現時点では拡大に関する合意は得られていない。

最大の障壁は、欧州の代表が多過ぎることだ。ドイツ、フランス、イタリアがそれぞれ正式メンバーとしての地位を持つほか、EUは国際機関として参加し、スペインやオランダなどの国々も定期的に会合に出席している。非欧州加盟国、特にブラジルや南アフリカといった南半球の主要国やロシアは、欧州の議決権をさらに増やすことに抵抗を示している。

ポーランドにとっては、直ちにG20の正式メンバーとしての地位を目指すより、カナダやオーストラリア、韓国といった国々と「中堅国」の同盟関係を構築する方が現実的な道筋となるかもしれない。来年には英国が、再来年には韓国がG20の議長国となる。今後の首脳会議は、招待国としての参加が恒久的な地位に格上げされるための具体的な外交上の機会となるだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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