このルビーは15カラットの「ピジョンブラッド」で、1,500万ドルの落札予想価格を上回った。オークションハウス、クリスティーズは「アジア地域でオークションに出品された中では、間違いなく最も貴重なピジョンブラッドだ」としていた。
「クリムゾン・フレーム」は確かに最も貴重な宝石かもしれないが、今回のオークションに出品されたミャンマー産の上質ルビーは、これ一点だけではない。ミャンマーでルビーを扱う有名宝石店Fai Deeが出品した「Mogok’s Fiery Red」シリーズは、いずれも高額で落札された。同シリーズはそれぞれ一ロットとしてオークションにかけられ、落札価格は以下の通りとなった。
・クッションカットのミャンマー産ピジョンブラッド・ルビー32個と、同じくクッションカットのダイヤモンドを交互に配置したネックレス。
落札価格:720万ドル(約8億8,000万円)
・ミャンマー産ピジョンブラッド・ルビーとダイヤモンドのイヤリング。
落札価格:310万ドル(約3億8,000万円)
上記のルビー以外にも、10.11カラットの「アフガン・エメラルド」は220万ドルの値を付け、アフガニスタン産のエメラルドとしては過去最高額となった。今回のオークションは320ロット行われ、ダイヤモンド、カラーダイヤモンド、カラージェムストーン、ヒスイなど、最高品質の品々が出品された。落札総額は9,690万ドル(約118億6,000万円)を記録した。オークションには世界3大陸16ヵ国から160人のバイヤーが参加した。