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経営・戦略

2026.09.01 17:00

SHEIN香港上場で株価急落、ピーク時から時価総額75%消失

Markus Mainka - stock.adobe.com

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シンガポールに本社を置くファッション大手SHEIN(シーイン)のさえない新規公開株式(IPO)により、同社の時価総額は240億ドル(約3兆8300億円)となった。これは、2022年の資金調達ラウンド後に記録したピーク時の評価額である約1000億ドル(約16兆円)から75%以上の下落となる。

ファッション大手シーイン・グローバル・ホールディングスの共同創業者でビリオネアのスカイ・シュー(許仰天)は、過去にロンドンやニューヨークでの上場に失敗した末、9月1日にようやく香港市場での上場を果たした。しかし、地政学的な逆風や成長の頭打ちに対する懸念から、取引初日の株価は一時10%も急落した。

その後、株価は下げ幅を縮小したものの、9月1日午前の取引は8.6%安で終了した。2022年のシリーズD資金調達ラウンド後に約1000億ドル(約16兆円)のピーク評価額に達し、かつては投資家の寵児だったシーインだが、現在の時価総額は1875億香港ドル(約3兆8300億円)となっている。

証券取引所の開示書類によると、同社は今週初め、仮条件のほぼ中央値にあたる1株あたり48.56香港ドルで2億8000万株を売り出し、136億香港ドルを調達した。IPO目論見書によると、同社はこの調達資金をブランド認知度の向上や技術インフラのアップグレードに充てる計画だ。

同社はコメントを求める取材に対し、回答しなかった。

ピーク時から75%以上も価値が下落した背景には、関税引き上げなどの地政学的リスクが成長に大きな打撃を与えていることがある。「不確実な国際貿易環境と保護主義の台頭のなか、シーインは大きな業務上の課題に直面している」と、エバーブライト・セキュリティーズ・インターナショナル(光大証券国際)の香港在住の証券ストラテジスト、ケニー・ンは指摘する。

シェントン・リサーチのシンガポール在住のアナリスト、ケ・ヤンは、投資家が消費関連株よりもAI関連企業を好む傾向にあることも、シーインの上場に対する冷ややかな見方を強める要因になったと付け加える。中国のサプライチェーンを活用してファストファッション衣料を海外に販売することで、当初は驚異的な成長を遂げた同社だが、年間売上高の成長率は当面、1桁台にとどまる可能性が高い。モーニングスターのシンガポール在住の株式リサーチディレクター、ロレイン・タンは、上場前の8月28日に公開したレポートでそう述べている。

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