国内

2026.09.09 13:30

30兆円市場に挑むゼヒトモ キャッシュ危機を乗り越えた2段目ロケットの経営

中島淳一|DG Daiwa Ventures(写真左)・三浦雄一郎|Zehitomo(同右)

三浦:私自身も、その事業モデルと市場の可能性に引かれたひとりなんです。リクルート時代、新規事業の統括で痛感したのは、事業モデルがどれだけ斬新でも、マーケットが小さければ成功しないということです。Zehitomoが挑む、約30兆円規模ともいわれるローカルサービス市場のオンライン化に大きな可能性を感じました。もうひとつの軸は自分の専門性。ずっと組織マネジメントをやってきたので、組織体制をこれからつくっていくフェーズにある会社を探していました。そこがかみ合って20年にCSO(最高戦略責任者)として参画しました。

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中島:スタートアップのマネジメントは、創業期と拡大期で求められる内容が変わってきます。1段目のロケットに強かった創業者から、2段目に適した経営者へ移行する。アメリカではこうした交代もよくみかけます。営業力と管理力を兼ね備えた三浦さんであれば、それぞれの強みが最も生きる理想的なかたちになると期待しました。

三浦:まさに2段目のロケットとして現場の営業開拓とオペレーション構築に注力しています。業界紙への露出やセミナー登壇などで自らリフォーム業界に入り込んで信頼を築く一方で、AIチャットでの一次対応や、1時間以内に対応がなければ代わりに架電するといった現場に寄り添う仕組みを整えています。現在、売り上げの8割がリフォームで、残り2割が習い事などその他のカテゴリー。リフォーム業界はオンラインで業者を探す人がまだ17~18%しかおらず、中小の職人さんの多くが集客まで手を回せないなか、現場に入り込んだ「集客インフラ」をつくってきた自負があります。

今後はこの仕組みをほかのカテゴリーにも広げ、ローカルサービス市場全体を塗り替えていきたいですね。

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中島:個人や中小企業が仕事を見つける手段として検索エンジンに頼っていた時代を、もう過去のものにしてほしい。そのくらい、世の中を変えてもらいたいと思っています。


なかじま・じゅんいち◎三井住友銀行などを経て、米ペンシルバニア大学ウォートン校MBA取得。2018年、デジタルガレージ/DG Daiwa Venturesに参画。24年に現職、デジタルガレージ上席執行役員兼務。海外スタートアップ投資をリード。(写真左)

みうら・ゆういちろう◎1994年にリクルートスタッフィング入社。リクルート住まいカンパニーなど、リクルートグループ企業の取締役を歴任。全社事業推進や中核子会社の事業運営を支援。2020年にCSOとしてZehitomoに参画、23年に現職。(同右)

文=倉田憲多 写真=平岩 享

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