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働き方

2026.09.01 09:21

悪くない仕事を辞めるべき時はいつか?内省が導く次の一歩

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有害な労働環境に身を置いているわけでも、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥っているわけでもないときに仕事を辞めるというのは、多くの人が想像する以上に複雑な決断だ。勤続年数の中央値が3.9年というデータもあるなか、雇用において「十分に快適」という現状維持が優先されがちになる理由は容易に理解できる。現在の職務にそこそこ満足している場合、特に採用環境の不確実性が高まっている状況においては、仕事を辞めるべきかという問いへの答えは、単に「今も幸せか」と自問するだけでは済まなくなる。そもそも、その問い自体を全く発しなくなってしまいがちなのだ。

この慣性状態から抜け出すための解決策は何だろうか。それは、少しばかり内省することだ。「私は一人ひとりに、自分にとっての成功とは何かを見極め、そのうえで自分が今いる人生の章という文脈のなかで考えてほしいと問いかけています」と、著書『Your Job Won't Love You Back』の著者アリソン・ヒルは語る。「本当に望んでいるものは何なのか。それはすでに今の職務の中にあるのかもしれず、活性化させるべきなのは人生の他の要素なのかもしれません。ただ、何かから逃げ出すためだけに走り出してはいけません」

すでに合わなくなった仕事に縛り付ける「アイデンティティの罠」

「仕事がアイデンティティの大きな部分を占めるべきだという枠組みが社会に出来上がっている」とヒルは言う。「しかし、一歩引いて人生のすべての構成要素を見渡してみると、仕事の割合は自分が思っているほど大きくないかもしれない」。そして、仕事での達成感から得られる幸福感は一時的なものである可能性がある。「何かを達成するたびに、目標のラインは引き上げられてしまうからだ」

私たちのアイデンティティの核心に入り込む仕事のもう一つの興味深い側面は、仕事がフィードバックの大半を得る場所であるという点だ。結局のところ、友人や家族に対して人事評価を行う習慣がある人はほとんどいないだろう。しかしだからといって、その役割を雇用主が埋めるべきだということにはならない。「アイデンティティ、社会的地位、創造性、そして成長に関して、雇用主に過度な期待を寄せるべきではない。一つの枠組みにそのすべてを求めるのは酷なことだ」とヒルは語る。

新しい仕事に何を解決してほしいのか?

まず、現在の仕事では得られていない、人生の次の章に何を求めているのかを突き止める作業が必要だ。そして、新しい仕事がそれを叶えてくれるのかどうか、自分自身と誠実に向き合って対話しなければならない。さもなければ、ただ自分の抱える問題を荷物に詰めて、次の職場へと持ち運ぶだけになってしまう。

ヒルはこの点を明確にするための、実績のあるテクニックとして「ビジョンボード」を提案している。ビジョンボードを作る作業は楽しいものだが、単に目的地を示すだけでなく、目的地に至るまでの道のりも描かれていれば、より効果的になる。そこから先は、思い切って一歩を踏み出すことだ。「まるで、もう一度恋に落ちるようなものだ」とヒルは言う。結局のところ、愛せるキャリアを築くことと、愛せる人生を築くことは、決して二者択一ではないのだ。

しかしこのことは、最終的に「仕事はあなたを愛し返してくれない」というヒルの核心的な命題へと私たちを引き戻す。この事実を念頭に置き、仕事でしか満たせないものと、人生のそれ以外の部分で満たすべきものについて、現実的に見極める必要がある。

forbes.com 原文

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