働き方

2026.09.01 07:07

「デジタル従業員」を作る前に、チームに受け入れてもらう必要がある理由

Adobe Stock

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先月、私は20分ほど時間を取り、自社の1社で使っている5つのスプレッドシートを保守する小さなデジタル従業員を構築した。そのスプレッドシートは、3人が1年近く付きっきりで面倒を見ていたものだ。私は数カ月前から、その作業を自動化するよう彼らに依頼していた。

最終的な構築には、ある午後を使って何度かトラブルシューティングを行う必要があった。その後、扱いにくい入力に対応させるために、さらに数回の調整を重ねた。いずれにせよ、3人はその週の時間を取り戻し、そもそも人間がやる必要のなかった仕事を自動化できた。

キャリアの大半において、会社にできないことを見つけたとき、取れる手段は1つしかなかった。人を採用することだ。求人を出し、履歴書を選考し、オンボーディングを行い、戦力化を待つ。

今は2つ目の手段がある。その能力を直接構築できる。仕事をこなし、そのやり方を決して忘れないデジタル従業員としてだ。

企業は知能の大半を借りている

まず、自社の知能がどこに存在しているのかを考えてみよう。その大半は借り物だ。人々の頭の中にあり、午後5時になると会社の外へ出ていく。誰かが退職すれば、その能力も一緒に失われる。どれほど優れたプロセス文書でも、その人が実体験を通じて築いてきた実践的な知恵を常に捉えられるわけではない。

デジタル従業員は異なる。一度構築すれば、価値は積み上がっていく。夜も週末も休日も働く。そして次の担当者が引き継ぐときには、知識がすでにそこにあり、彼らを待っている。会社が保持できる資産を構築したということだ。私は以前、AIが可能にすることを前提に組織図を再構想することについて書いたことがある。これは同じ基本的な考え方である。問いは「この仕事のために誰を採用するか」から、「自社で所有できる知能を、どこで借りてしまっているのか」へと変わる。

AIは世界の雇用の約40%に影響を及ぼす見通しだ。足りないものを採用だけで埋めるのではなく、自ら構築できるリーダーは、別のゲームをしているのである。

これは常にリーダーシップの仕事だった

このことは、リーダーシップの本質を何ら変えるものではない。リーダーは能力を生み出す。私が知る最も優れたリーダーたちは、周囲の人やシステムにどれだけの能力を残せるかによって評価されている。

今や、ほとんど何でも委任できる。機械にさえ委任できる。ただ1つ、任せられないことがある。それは、そもそも何が存在すべきかを決めることだ。

AIが変えたのはスピードである。以前なら採用と四半期を要したことが、今では午後の数時間で済むことがある。だからこそ優位に立つのは、自社がまだできていないが、できるようになるべきことは何かを問い続け、それを現実にするリーダーだ。

リーダーは従業員を巻き込むべきだ

ここで警告しておきたい。これは、賢明なリーダーや成功している企業が日常的に陥る罠である。

完璧なデジタル従業員を構築しても、1週間で拒絶されることがある。チームが納得する前に新しいエージェントを導入すれば、組織はそれを移植された臓器のように扱う。免疫システムが攻撃するのだ。人々はそれを避けて動き、あなたが「なぜ誰も自分の作ったものに触れないのか」と首をかしげる間に、それは放置されて死んでいくこともある。

その反応はおそらく自己防衛だ。3年間ある業務を担ってきた人にとって、突然機械がそれを担いにやってくれば、最初の本能は今の自分の領域を守ることになる。

そして、多くの場合、彼らが警戒するのは正しい。導入は信頼の問題である。世界経済フォーラム(WEF)は2030年までに労働者のコアスキルの39%が変化すると推定している。チームは足元が動いているのを感じている。その感覚を無視するツールは拒絶される。

その人が実際にどのように働いているかを観察し、それに合わせてデジタル従業員を構築しよう。機能のカスタマイズに彼らを巻き込むのだ。彼らが最も誇りを持っている業務に触れさせる前に、まずは1週間の中で最も嫌な部分を肩代わりする様子を見せよう。

借り物の知能をそのままにしておくべき場合

この手法はどこでも通用するわけではない。うまくいかないケースを明確にしておく価値がある。

構築後にその機能をチーム内で誰も所有できないのなら、作らないほうがいい。モデルが変わった最初の瞬間に壊れるものを生み出すだけだ。

その業務が、顧客が人間を求める関係性や判断を必要とするのなら、人間に任せておこう。

そして、会社がすでに危機にあるなら、それは新たなシステムを信頼するようチームに求める最悪のタイミングだ。特に、彼ら自身が選んだのではないシステムなら、なおさらである。

決め手となる変数はキャパシティだ。誰かにこれを引き受ける余裕があるのか。それとも、疲弊したチームに、また新たに管理すべきものを渡そうとしているのか。

自問すべきこと

あなたがまだ採用で埋めようとしている仕事のうち、自分で1日で構築できるものはどれか。ただし、構築する前に問うてほしい。あなたのチームは、決して眠らない同僚を迎え入れる準備ができているか。それとも、これから何カ月もかけて解きほぐさねばならない免疫反応を、まさに引き起こそうとしているのか。

forbes.com 原文

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