リーダーシップ

2026.09.08 17:00

チーム内の対立を「98%減らす」対人戦略、ハーバード・ビジネス・スクールが実証

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2024年、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の「FIELD Global Immersion」プログラムに参加した158の学生チームのうち、45チームでコミュニケーションが崩壊し、教員が介入せざるを得ない状況となった。しかし2025年の同プログラム開催前に研修を実施したところ、その数はわずか1チームにまで減少した。

プログラム内容も、10日間のスプリント課題も、ハーバードレベルの学生たちも同じだった。変わったのは、学生たちが互いを理解し、対話する方法だった。

この対人関係トレーニングを設計したのは、TypeCoachの共同創業者兼社長であるロブ・トゥーミーだ。同氏はHBS教授のレナード・シュレシンジャージョセフ・フラーと共に、その成果を『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に発表している。なぜこのトレーニングがそれほど効果的だったのかを探るべく、トゥーミーにインタビューする機会を得た。

「彼らは知性や野心、経験が不足していた人たちではありません」とトゥーミーは説明する。「非常に優秀な人材でしたが、情報処理やコミュニケーション、意思決定におけるスタイルの違いを乗り越えるための『共通の言語や手法』が十分に確立されていなかったのです」

現代の仕事のプレッシャーを再現するストレステスト

FIELDでは、およそ1000名の1年目MBA学生が6人ずつのチームに分かれ、16カ国へ派遣される。そこで彼らは約10日間の間に、実在するクライアントの実際のビジネス課題を調査し、提言をまとめる。彼らが直面する共通の課題には、階層構造がないこと、不完全なデータで作業すること、異国の不慣れな市場を相手にすること、そして動かせない締切があることなどが挙げられる。

「これは現代の仕事を極めて効果的に模擬したものです」とトゥーミーは語る。「異なる背景や仕事のスタイルを持つ優秀な人々が、大きな時間的プレッシャーの下で曖昧な問題を解決しようとするのですから」

崩壊したチームのパターンは、どれも馴染み深いものだった。メンバー間の信頼関係が損なわれ、チーム内でのスムーズな情報共有が滞り、派閥が形成され、メンバーが当事者意識を失い、チーム全体として意思決定をして実行する能力が失われていった。

次ページ > 相手の意図を理解するために、そのスタイルを理解する

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