「ディズニーは依然として世界的に強い名声を保っているが、その名声は明らかに低下している。ディズニーがすばらしい存在であるための根幹となっていた、生の感情的な感覚を取り戻す必要がある」と、ハーンは語る。「人々に、子供のような喜びや純粋さ、そして希望と可能性の領域へと誘う『Wish Upon A Star(星に願いを)』かける感覚を思い出させる必要がある。それらはすべてまだそこにあるが、人々はそれを思い出す必要があるのだ」
明るい兆しとしては、ダマロがディズニーの究極の魔法が実現するパーク部門の出身であることだ。「彼はチーフ・『マウスケティア(テレビ番組『ミッキーマウス・クラブ』の元メンバー)』なのだ」とハーンは指摘する。その一方で、今回行われたマーケティング部門のレイオフは、世間の認識を形成し、ブランドへの情熱を迅速に再燃させるというブランドの能力を削ぐ可能性がある。
製品・サービスとリーダーシップの回復
2017年以降、ディズニーの「Think」次元における7つの要素(製品・サービス、イノベーション、職場、品行、市民活動、リーダーシップ、業績)のスコアのうち、最も激しく下落したのは「製品・サービス」と「リーダーシップ」だった。これらは、歴史的にディズニーの強い名声を支えてきた2つの領域である。
「製品・サービス」は、品質と価値、顧客ニーズへの対応、そしてそれらの提供物に責任を持っているかどうかを評価する。注目すべき点として、ディズニーは北米における「価値の高い製品・サービス」の項目で最低の評価を得ている。これは、ディズニーが高額になりすぎて、多くの家族にとって手の届かないものになってしまったという認識の高まりを反映している。その認識が、ディズニーのパーク体験に依存する同社のビジネスのフライホイールに重くのしかかっている。
ディズニーの製品コンテンツは、パーク体験への需要を喚起し、商品販売を活性化させ、ディズニーの全盛期には好循環を生み出していたが、認識される価値が低下すると悪循環に陥る。米国版Forbesのシニアコントリビューターであるキャロライン・リードが説明したように、「一般的な認識に反して、ディズニーのビジネスモデルを牽引しているのは映画ではなくテーマパークである」。映画は感情的なつながりを生み出すきっかけとなり、それが家族にパークへの旅行を予約させ、製品を購入させる。


