アップルの次の大型スペシャルイベントまで、残すところ数日となった。日程の全体像はこの記事にまとめてある。iPhone 18 ProやApple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4とともに、折りたたみiPhoneが登場するといわれている。だが、そこで発表される可能性のあったアクセサリーのほうは、どうやら姿を見せそうにない。
アップルの折りたたみiPhone イベントへの期待とアクセサリー
ブルームバーグのマーク・ガーマンが最新の「Power On」ニュースレターで伝えたところによれば、アップルはまったく新しいスタイラスをテストしていたという。
「試作版のPencilは、iPad向けの製品よりコンパクトでやや太めな形状をしている。この端末ならではの長さに合わせたものだ。また、収納と充電の両方を兼ねて、本体の側面に磁力で取り付けられる設計になっていた。ほかのPencilと同じ仕組みだ」とガーマンは書いている。
折りたたみiPhone向けApple Pencilが、まだ発売されない理由
この試作版のPencilは、これまで一度もリークされたことのない新製品であり、その点は興味深い。とはいえ、折りたたみiPhone(iPhone Ultraという名称になると見る向きもある)と同時に登場する見込みは薄そうだ。
「まず、きわめて率直に言おう。来月アップルが折りたたみiPhoneを投入するとき、このアクセサリーが実際に発売されることはないだろう」とガーマンは言い切っている。
最大の理由は、収納だ。折りたたみ端末を開いて使いたいけれどPencilは使わない、という場面で、ずんぐりした新型Pencilをどこにしまっておくかが厄介になる。
さらに、折りたたみ端末のディスプレイは傷つきやすい。これは折りたたみスマートフォンに何年も前からつきまとってきた性質であり、ガーマンが「見苦しい跡」と表現したものが画面に残りかねない。
ディスプレイのサイズと、アップルとスタイラスの歴史
新しい折りたたみiPhoneは、開いた状態のディスプレイのサイズが初代iPad miniに近いと予想されている。だとすれば、Pencilは有用な追加になっていたはずだ。
ガーマンは、スティーブ・ジョブズが「スマートフォンにスタイラスを欲しがる人などいない」と語ったことで知られる点にも触れている。確かにそのとおりだ。だが私は、オプションとしてApple Pencilが用意された初代iPad Proが発売された2015年、筆者はこの疑問をティム・クックに直接ぶつけたことがある。
「そうですね、私たちが作ったのは実際にはスタイラスではなく、Pencilです。従来のスタイラスは太いうえに、遅延がひどい。ここで線を描いているのに、線が引かれるのはずっと後ろのほうということが起きます。そんなもので絵は描けません。鉛筆そのものの見た目と感触を再現するものでなければ、鉛筆に取って代わることはできないのです。私たちは指によるタッチを置き換えようとしているのではありません。Pencilでそれを補っているのです」。クックは私にそう語った。
というわけで、アップルが新しいアクセサリーをテストしていたということは、私はありうると考えている。ただ、ガーマンの見解は正しいはずだ。9月10日のアップルの基調講演で、折りたたみiPhoneと並んでPencilが姿を見せることはないだろう。



