サイエンス

2026.08.31 18:00

シャチがクジラを襲う決定的瞬間、巨大なマンボウ 海の生命を捉えた写真コンテスト

「人間とのつながり:人々と海の惑星」最終候補作品:バハ・カリフォルニア半島沖でのフリーダイバーと巨大なマンボウの遭遇 Anita Verde - Ocean Photographer Of The Year 2026

隠された世界

「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:静岡県沖の深海から浮上したテンガイハタ Mitsuna Kawai - Ocean Photographer of the Year 2026
「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:静岡県沖の深海から浮上したテンガイハタ Mitsuna Kawai - Ocean Photographer of the Year 2026

静岡県沼津市の駿河湾に突き出た細長い岬、大瀬崎(おせざき)で、1尾のテンガイハタ(フリソデウオ科の1種)が深海から垂直に浮上してきた。銀色の長い体と繊細なヒレは、外洋での生活によく適応している。

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この写真は、冬のブラックウォーターダイビング(外洋での夜間ダイビング)のさなかに撮影された。テンガイハタの周囲には、サルパ(クラゲに似た小さな動物で、海中の微小な有機物粒子を食べる)が群れ、深海をさまよう生き物たちの姿を垣間見せている。

「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:インドネシアのレンベ島で、サンゴのポリプの間に隠れるチンヨウジウオ Luis Arpa Toribio - Ocean Photographer of the Year 2026
「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:インドネシアのレンベ島で、サンゴのポリプの間に隠れるチンヨウジウオ Luis Arpa Toribio - Ocean Photographer of the Year 2026

インドネシアのレンベ島沖で、サンゴのポリプの合間からチンヨウジウオが顔をのぞかせている。この魚の顔立ちは独特で、興味津々、あるいは驚いている表情を連想させる。こうした表情のおかげで、サンゴ礁からほとんど出ることのないこの魚に、見る人は親近感を抱く。

ガイドのなかには、この小さな魚がツアー客によく見えるよう、サンゴのコロニーを壊してしまう者もいる。しかしこの写真では、撮影者は辛抱強く待ち、魚が自分から姿を現した瞬間を捉えている。

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「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:孵化したばかりの稚魚を口内に隠すオスのアマノガワテンジクダイ Suliman Alatiqi - Ocean Photographer of the Year 2026
「未知なる海:隠された世界」最終候補作品:孵化したばかりの稚魚を口内に隠すオスのアマノガワテンジクダイ Suliman Alatiqi - Ocean Photographer of the Year 2026

オスのアマノガワテンジクダイは、孵化したばかりの稚魚をみずからの口内に隠し、3週間にわたる抱卵期のあとも、親として世話を続ける。孵化のあと、オスは時に10日間にわたって絶食したまま稚魚を保育し、稚魚が自活できるようになるまで捕食者から守る。

この写真では、2匹の稚魚が父親の口から顔をのぞかせている。口内保育という特殊な戦略が、この種において幼い個体の生存に貢献していることがよくわかる。

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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