人間とのつながり
中国、福建省にある東安村(Dong'an Village)。数千の水産養殖いけすが海面を覆い、さらに木造の小屋が水上通路でつながって、広大な水上コミュニティを形成している。数kmにわたって続く、入念に整備されたこの水産養殖ネットワークは、現地住民の生計を支える一方で、沿岸の景観を一変させている。
中国、福建省にある北岐(ベイチー)干潟。潮間帯に4人の漁師が立ち、伝統的な押し網漁をしている。海面に広がる網は、カラフルな帆を思わせる。揺れ動く海面が、干潟に模様を刻み込み、温かな黄金色から、ひんやりしたティールブルーへのグラデーションが生まれている。
アフリカ西海岸沖に浮かぶ島国カーボベルデで、ボランティアやサーファー、ライフガード、環境保全団体が協力して、座礁したコビレゴンドウ(ゴンドウクジラ属)を海に戻そうとしている。
当初は、多くの個体が海に戻っていったが、のちに群れは、海岸沿いの別の地点で再び座礁してしまい、集団座礁という現象の複雑さを物語る事例となった。
この作品は、思いやりに満ちた人々の行動を写している。それだけでなく、野生動物レスキューの手法が、絶えず進化していることも物語る。この事例から数カ月のうちに、国際的な専門家チームが、現地コミュニティを対象に研修を実施し、安全で科学的根拠のある集団座礁への対応を教えたことで、今後のレスキュー態勢が強化された。
インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州に位置する、ロンブレン(レンバタ)島沖のサヴ海の指定海域で、ラマファと呼ばれる第一の漁師が、船からジャンプして、手投げ式の銛(もり)をシャチに打ち込んでいる。この島のコミュニティは600年以上にわたり、食料源を捕鯨に頼って暮らしてきた。仕留めたクジラの肉は、集落全体で分配される。
モーターボートの普及により、いまや彼らの捕鯨も物議を醸すものとなりつつある。伝統的で自給的だった捕鯨の慣習が、文化と生計と海洋保全をめぐる議論の渦中に置かれているのだ。
シャチは、ラマレラ集落の捕鯨対象のなかで最大級の種だ。シャチ漁は危険とみなされており、頻繁には行われない。写真のシャチは最終的に命を落としたが、その前にボートを転覆させ、漁師たちは別の船によって救助された。


