4. 柔軟性が優先される
AIはビジネステクノロジーの世界を一変させており、そのスピードは、多くの企業が柔軟性をより重視する要因になっている。導入サイクルの長さは、ますますリスクとなっている。企業が1つのテクノロジーの導入や統合を完了する頃には、それはすでに時代遅れになっている可能性すらあるからだ。
「The Current」の調査では、マーケティング分野において、経営幹部の64%が「AIの進化が速すぎて、長期的な意思決定が困難だ」と回答している。長期的な計画を立てることが難しくなるなかで、変化する市場のニーズに柔軟かつ機敏に対応し続けるには、柔軟な技術ソリューションが不可欠となっている。
その結果、これらの企業は、現在の機能性だけに着目せず、技術製品の長期的な適応性、特にAIとの統合も重視している。また、拡張性があり、モジュール式で、クラウドベースのシステムも、企業の変化するニーズに対してより柔軟に対応できるため、ますます魅力的になっている。
これは、本格導入前の試用期間に対する需要が高まっていることにも表れている。購入者は、規模を拡大し、数百万ドル規模に達することもある購入を決定する前に、製品の効果を確かめたいと考えている。
5. 包括的なコスト評価
経営幹部は、自社の技術スタック全体のコストについて、より明確に把握することを求めている。
「Advanced Imaging Solutions」の記事が指摘しているように、「各部門が中央集権的な統制なしにサービスを導入できるサブスクリプション中心の環境では、テクノロジー・ガバナンスの重要性も高まっている。企業は、業務全体でプラットフォームがどのように重複しているかが見えなければ、自社のテクノロジー・エコシステムがもたらす財務的影響の全容を把握するのに苦労する可能性がある。(中略)焦点は、継続的な業務上の価値がどこにあるか、コストが非効率的に蓄積されている場所はどこか、そして、依存関係が長期的な柔軟性にどのような影響を与えるかを理解することへとシフトしつつある」
その結果、テクノロジー購入において、より協調的なアプローチが取られるようになっている。技術導入はCIOだけの責任ではない。経営陣全体が、何が価値を生み出し、何が生み出していないかをより明確に把握し、不可欠な投資を賢明に行えるようにする必要がある。
Forrester(フォレスター)の調査は、こうした変化を浮き彫りにしている。現在、企業の購入サイクルの53%において、調達専門の担当者が意思決定者としての役割を果たしており、プロセスの初期段階から全面的に関与している。


