「我慢しない夏」へ、楽しみ方を変更
では海やプール、花火大会などから離れた人たちは代わりに何を楽しんでいるのだろうか。「最新版の夏の定番」に近いものを聞いたところ、トップは「我慢しない夏服」。ほぼ同率で「室内・ホテルステイ」、続いて「おうち夏エンタメ」。上位3項目を合わせると7割を超えた。

上位に並んだのは、暑い屋外で無理をするのではなく、服装を工夫したり涼しい室内で過ごしたり、自宅で楽しんだりするスタイルだ。
お金を使って「暑さ」を避ける人も
自由回答からも夏の過ごし方の変化が見えてくる。「我慢しない夏服」を選んだ60代女性は、体を締めつけず肌に優しい素材でありながら、おしゃれに見えるワイドパンツやワンピースを購入。涼しく快適なファッションで、友人との映画やランチを楽しんでいるという。また50代女性からは、以前は海外旅行やリゾートプールを楽しんでいたものの、最近は家で過ごす時間に投資し、冷凍庫やミストサーキュレーターを導入。友人とのホームパーティーを楽しんでいるとの回答もあった。さらに別の50代女性は、祇園祭で有料観覧席を購入し、冷えたお茶や保冷グッズを利用。往復の移動には新幹線のグリーン車を使うことで、暑さを避けながら祭りを楽しんだという。調査元は、「暑さを我慢して従来の夏の定番を楽しむ」のではなく、快適さを起点に夏の楽しみ方を組み替え、そのために消費する行動を「避暑消費」と表現している。
ただし今回の調査を見るうえで注意したい点もある。回答者の年代は、50代が42.3%と最も多く、60代以上が26.3%、40代が23.5%。40代以上が9割超を占めている。このため、今回の結果をそのまま全年代に共通する「令和の夏の変化」と捉えるには留意が必要だろう。
年代別の結果は示されていないため、暑さや人混みを避ける傾向と年齢との関連は判断できない。一方で、年齢を重ねるにつれ、従来の「夏らしさ」に無理に合わせるのではなく、自分に負担の少ない楽しみ方へとシフトしている可能性も考えられる。若い世代を含め、年代によって夏の楽しみ方にどのような違いがあるのかも興味深いところだ。
出典元:TREND LAB. / la belle vie


