ストレスがいかに深く人々の生活に入り込んでいるかを示す研究が、近年次々と発表されている。オハイオ州立大学の最近の調査によると、およそ2人に1人が少なくとも週に1回はストレスを感じており、6人に1人が毎日ストレスに直面しているという。また、Clarify Capitalが米国の労働者1005人を対象に実施した調査では、燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥った労働者の28%が、退職や転職を本格的に検討していることが明らかになった。
絶え間ない通知やエスカレートする要求、そして多くの人が「際限のない労働時間(過重労働)」と呼ぶ現代の職場において、最も強力なキャリアの武器となるのは、新たな資格や技術スキル、あるいは副業ではないかもしれない。それは、はるかにシンプルで、往々にして見落としがちなこと、すなわち「静かに座って注意を向ける能力」だ。
かつては一部のウェルネス実践者のものと片付けられていた瞑想は、現在では経営者や起業家、その他のハイパフォーマーたちに、本格的な認知・リーダーシップツールとして取り入れられている。それには十分な理由がある。瞑想は単に気分を良くするだけでなく、パフォーマンスの向上にも役立つことが研究で示されている。
燃え尽き症候群が増加し、注意力が損なわれている現代において、瞑想による休息は希少な価値を提供する。もはや、足を組んで20分間座り続けたり、お香を焚いたり、頭からすべての雑念を追い出したりする必要はない。日々の活動の合間に実践するわずか5分の短い瞑想や、移動中の「短時間のリフレッシュ(マイクロレスト)」は、1日を通じて軸をブレさせず、頭をクリアにし、活力に満ちた状態を維持するのに役立つ。
『Micropractice: A Science-Backed Approach for Calm, Clarity and Joy(マイクロプラクティス:穏やかさ、明晰さ、喜びのための科学的アプローチ)』の著者である心理学者のイーライ・サスマン(Eli Susman)は、勤務時間中のごくわずかな隙間時間に行うマインドフルネスを提唱している。瞑想のために30分を確保する代わりに、30秒以下の「マイクロプラクティス」を実践することが、ストレスを軽減し、幸福感を高めることを明らかにしている。



