Forbes JAPANは8月26日、事業共創によって新たな価値の創出に挑むプレイヤーを表彰する「Xtrepreneur AWARD(クロストレプレナーアワード)2026」の授賞式を都内で開催した。会場には、今回の受賞者や審査員、過去のアワード受賞者など約100人が集結。参加者同士が積極的に交流し、盛り上がりを見せた。グランプリには、患者の手術前に医師が手技を反復するための3Dクローンを開発する「失敗できる患者」プロジェクトが輝いた。


本アワードは、Forbes JAPANとNTTドコモビジネスの事業共創プログラム「OPEN HUB for Smart World」が2023年に始めたもので、今回で4回目を迎えた。複数の企業が持つアセットを掛け合わせることで、社会課題を解決しようとする人たちを「クロストレプレナー」と名づけ、発掘をしている。
今回は全国から68件のエントリーがあり、編集部が22件のノミネートを選出。その後最終審査会で、6つの受賞プロジェクトとグランプリが決まり、受賞者たちは授賞式でトロフィーを受け取った。受賞プロジェクト誕生の秘話を紐解くクロストレプレナー特集は、「Forbes JAPAN 2026年11月号(9月25日発売号)」で展開する予定だ。
米スタンフォード大も関心寄せる3Dクローン
・グランプリ/メドテック賞
「失敗できる患者」を実装する、日本発・次世代医療支援/教育プラットフォーム
ミライズウェルメディカルグループ/MEDiDENT × 日南
「失敗できる患者」は、患者の手術前に、術式やアプローチを検討・反復できる環境の構築を目指すプロジェクトだ。臨床現場では、高度医療領域ほど若手医師が実際の患者に近い形で反復学習できる機会は限られ、熟練医師の暗黙知に依存するという課題がある。そこで、患者ごとのCT・MRI・口腔内/顔面スキャン・表層データを統合し、歯・骨・歯茎・舌・皮膚などを高精度に再現した3Dクローンモデルを生成。メスを入れると出血する仕組みになっており、実際の手術時の緊張感までも再現されている。矯正歯科、顎変形症治療などを展開するミライズウェルメディカルグループ、同グループで医療DX事業を手がけるMEDiDENT、自動車・工業製品の精密プロトタイピング技術を長年培ってきた日南が連携して生まれた「失敗できる患者」は、米スタンフォード大学など海外の大学・医療機関からも関心が寄せられている。




