アップルが毎年秋に開催する新製品発表会で、初めてのフォルダブルスタイルのiPhoneを発表するのではないかと、様々な予想が飛び交っている。実現すれば、これまで一部の先進的なユーザーに限られていたフォルダブルスマートフォンがより広く注目を集める契機になりそうだ。
先行するサムスンは、2019年の初代Galaxy Foldから7年間にわたって製品を進化させてきた。2026年にはGalaxy Z Fold8 Ultra、コンパクトなGalaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8という3機種を同時に展開する。
一方、グーグルは8月20日、第4世代となるGoogle Pixel 11 Pro Foldを発売した。筆者は最新のPixelとGalaxyを実際に試しながら、薄さと軽さ、先回りするAI、大画面でのマルチタスクという3つの観点からフォルダブルの現在地を確認した。
薄さと軽さではGalaxyが先を走る
Pixel 11 Pro Foldと直接比較しやすいのは、同じ約8インチのメインディスプレイを搭載するGalaxy Z Fold8 Ultraだ。
互いのサイズを比べてみると、Pixelは縦方向がわずかに短く、横幅は広い。手に持って最初に効いてくるのは質量の違いだ。Pixelの約239gに対し、Galaxyは約215g。本体を開くとPixelは背面カメラ側にやや重心が偏る感覚もある。Galaxyは重量の配分がよく、ヒンジの動きも滑らかだ。
閉じた状態の厚さはPixelが10.1mm、Galaxyが8.9mm。Pixelも前世代から約19g軽くなり、十分に軽快に扱える。それでも、一般的なバータイプのスマホに近い薄さを実現したGalaxyを並べるとサムスンの設計力が際立つ。
内側ディスプレイの折り目もGalaxyの方が目立ちにくい。サムスンは新しい「Flex Titanium」構造により、ヒンジ部分の強度を高めるだけでなく、谷折り部分の沈み込みを抑えた。日常的な開閉を繰り返した後の状態は短期試用では判断できないが、新品時の見た目と指で触れた感触には明確な差がある。

PixelはIP68準拠の防塵・防水性能を備え、純正カバーもヒンジの背面まで保護するなど、堅牢性への配慮が強い。一方、薄さ、軽さ、開閉の心地よさという日々の使い勝手に響く部分ではGalaxyに一日の長を感じた。
さらにサムスンには、約201gのGalaxy Z Fold8という選択肢もある。閉じれば片手で扱いやすく、ポケットにも収まりがよい。電車内で電子書籍や動画を長時間楽しむと、わずかな軽さが大きな体感の違いになる。サムスンの強みは単体の完成度だけでなく、異なるフォームファクターのフォルダブルを選べることにもある。



