フアンはオープンウェイトAIモデルを強く擁護
フアンは7月、Xに初めて投稿し、オープンウェイトのAIモデルを強く擁護した。「オープンモデルは安全性とサイバーセキュリティを強化し、イノベーションと普及を加速させ、主権を可能にする。世界には最先端のクローズドモデルとオープンモデルの両方が必要だ」。また、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン、メタなど複数企業が署名した書簡も共有した。この書簡は、「オープンウェイトは競争を促進し、その競争によってAIの恩恵が少数の手に集中することなく広く共有されるようになる」と主張するものだった。
グーグルとOpenAIも署名、アンソロピックだけが不参加
その後グーグルやOpenAIもこれに署名し、主要AI企業の中でアンソロピックだけが不参加という結果になった。ハギング・フェイスも署名企業のひとつであり、同社のクレマン・デラングCEOは当時CNNに対し、「オープンモデルを禁止すれば、サイバーセキュリティ担当者、スタートアップ、中小企業、研究者など、最先端の研究所に属さないすべての人々に不利益をもたらすことになる」と語っていた。
OpenAIのAIモデル、テスト中にハギング・フェイスをハッキング
7月、OpenAIは「GPT-5.6 Sol」を含む先端AIモデルがテスト中にハギング・フェイスのサーバーを侵入したとする報告書を公開した。同モデルが閉鎖されたテスト環境を抜け出し、インターネットにアクセスしたことが原因とされている。封じ込めを突破したこのモデルはハギング・フェイスのシステムに侵入し、指示を受けずに自律的なサイバー攻撃を実行した。
商用AIの安全機構に阻まれ、中国製オープンウェイトモデルGLM-5.2で分析
ハギング・フェイスは攻撃者が残したログを分析するため、商用APIを提供する米国企業の独自AIモデルを使おうとしたが、うまくいかなかった。提供元が設けた安全機構が「インシデント対応者と攻撃者を区別できなかった」ためだ。
残された痕跡から侵入経路や被害範囲を割り出す分析、いわゆるフォレンジック分析を進めるには、中国Z.aiラボが開発したオープンウェイトモデルのGLM-5.2に頼るしかなかった。ハギング・フェイスは、自社が保有するインフラ上でGLM-5.2を動かしたと説明している。


