マーケット

2026.08.28 08:30

エヌビディア株が9.6%高、来年度「売上70%増」など好材料を受け

Smith Collection/Gado/Getty Images

Smith Collection/Gado/Getty Images

米国時間8月27日早朝の時間外取引でエヌビディアの株価が急騰し、1週間以上続いた下落基調に終わりを告げた。買いは寄り付き後も続き、同日午後には前日終値比9.6%以上高い229.82ドル前後まで上げ、時価総額は再び5兆5000億ドル(約874兆5000億円)を超えた。

来年度(2028年1月期)の売上高が70%増加するとの見通しを示したことで、AI向け半導体需要の減速に対する市場の懸念が和らぎ、他の半導体関連株への波及効果も生んだ。

エヌビディア株が9.6%高、229.82ドルまで上げる

27日早朝の時間外取引で、同社の株価は約7.2%高の224.83ドルを付けた。寄り付き後も買いは続き、27日午後1時すぎには前日終値比9.6%以上高い229.82ドル前後で推移した。取引開始から1時間ほどの上げ幅は約7%で、そこからさらに上昇率を高めた。時価総額で世界首位のエヌビディアは、この上昇で再び5兆5000億ドル(約874兆5000億円)を回復した。

好決算を受けた今回の株価上昇により、先週から続いていた下落分は帳消しとなった。決算に対する警戒感に加え、OpenAIやアンソロピックといった主要AI企業との間で指摘されていた「循環ファイナンス」をめぐる批判などから売りが先行していた。

半導体株が軒並み上昇、インテルやAMDも値を上げる

AI主導の成長が続くとの楽観的な見方は他の大手半導体企業の株価も押し上げ、時間外取引でインテルが3.55%高の91.27ドル、ブロードコムが1.8%高の362.12ドル、AMDが1.6%高の488.72ドルとそれぞれ上昇した。

メモリー大手のマイクロン株も約4%高の976.71ドルを付けた。エヌビディアが決算発表会において、AI半導体メーカーからの旺盛な需要を背景とするメモリー不足に言及したことが買い材料となった。

ナスダック先物が上昇し、アジアの半導体株にも波及

半導体株の急騰はハイテク比率の高いナスダック先物を押し上げ、1.10%高の29622.25ポイントを記録した。S&P500種株価指数の先物も約0.5%上昇し、7727.00ポイントを付けている。

この楽観はアジアの半導体関連株にも波及し、SKハイニックスが2.5%高、サムスン電子が1.7%高、キオクシアが5%高とそれぞれ上昇した。

エヌビディアの売上高は約15兆3900億円、市場予想を大きく上回る

エヌビディアが26日に発表した2027年1月期第2四半期決算(2026年5〜7月期)は、売上高が前年同期比106%増の962億ドル(約15兆3900億円)となり、市場予想の922億ドル(約14兆7500億円)を上回った。純利益も前年の264億ドル(約4兆2200億円)から597億ドル(約9兆5500億円)に急拡大している。進行中の第3四半期における売上高の見通しは1080億ドル(約17兆2800億円)に設定され、こちらも市場予想の約1042億ドル(約16兆6700億円)を上回った。

70%増収予想は保守的、フアンがサプライチェーン上の制約を挙げる

決算発表会において、同社は来年度(2028年1月期)の売上高が70%増加するとの見通しを示した。ジェンスン・フアンCEOは、この予測は保守的なものであり、その主な要因はサプライチェーン上の制約にあると説明している。フアンは、「実際の需要は70%をはるかに超えているが、現在の供給体制で確実に応えられるのが70%だ。サプライチェーンと連携してさらに供給量を引き上げていく」と語った。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事