なぜ、在宅避難への意識を持ちながらも備蓄が進まないのか。備えができていない理由として「保管場所がない」「お金がかかる」といった物理的・金銭的な要因が上位に挙がっている。一方で、「備蓄をするなら、必要な量や内容を揃えるべき」と考える人が84.2%に上り、備蓄完璧主義という発想が、かえって最初の一歩を重くさせている実態がうかがえる。大がかりな準備を想定するあまり、準備の難度を自ら引き上げてしまっている状態と言えるだろう。


防災心理学者によると、災害への備えは、必ずしも特別なものを一度に揃え切る必要はなく、重要なのは、日常と非常時を切り離さず、日頃の暮らしの延長線上で少しずつ整えていく発想だという。普段飲んでいる飲料水や日用品を普段より一つ多めに購入し、使った分を買い足していく循環をつくるだけでも、立派な備えとして機能するとしている。
備蓄のハードルを下げ、無理のない準備を進めるためのヒントとして、サントリーが公開している「ちょ備蓄」プロジェクトサイトなどの情報を参考にしてみるのも一案だ。まずは身の回りにある日常品のストックを少し見直すことから、もしもへの備えを始めてみてはどうだろうか。
出典:サントリービバレッジ&フード「災害時の避難生活に対する意識、および防災備蓄の実態調査」より


