経営・戦略

2026.09.17 15:00

エヌビディアが動かす「79兆円」の正体、AIコンピュートに潜む暴落のリスク

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公表されている数字も同じ方向を指しているが、必ずしも同じものを計測してはいない。2026年のあるモデルによれば、所有が有利になるのはおおむね70%以上の持続的利用時で、30%未満ならレンタルが勝つ。自社の損益分岐点がどこにあるかは、いくらで買ったか、ハードウェアが何年もつと想定するかで変わる。これに対し、キャストAI(Cast AI)が数万件の企業クラスターから収集したテレメトリでは、GPUの平均利用率は割り当て容量の5%(丸1日を通じて計測)にとどまった。次に企業自身に推定させると、53%が51〜70%と回答した。

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計測器を取り付けると、数字は1桁台を示す。人に尋ねると、50%台と答える。その隔たりこそ、懸念すべき部分である。

なぜウォール街は5000億ドルのAIコンピュートを金融化したいのか

セールストークは明快で、愚かではない。GPUで満たされたデータセンターはキャッシュを生み、契約に基づくキャッシュは融資の担保になる。筆者はこのプラットフォームが発表されたときに、その仕組みについて別稿で書いた。問題は担保だ。

有料道路は40年目でも通行料を集める。リース中の航空機には数十年の販売実績を持つ市場があり、中古がいくらになるか貸し手は分かっている。コンピュートにはそのどちらもない。二次流通市場が開いたのはようやく7月で、成約価格ではなく見積もりを掲載している。売り手に選択の余地がないとき、クラスター全体がいくらで売れるのか、公的なベンチマークは存在しない。

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バーニー・マーグリーズはこのハードウェアの価値下落に対する保険を販売しており、市場を盛り上げる動機は十分ある。彼が機器金融業界紙にこう語っている。「意見が割れているのは、正しい数字が10%なのか60%なのかという点だ」。同じ資産で50ポイントもの開きがある。健全な融資と、穴の開いた融資の差だ。

コンピューティング・ハードウェアは、以前にも同じ場所に立ったことがある。メインフレーム市場が転換したとき、マーグリーズは、市場は「即座に再プライシングされ」、強気の残存価値を計上していたリース事業者は「数カ月で破綻した」と書いている。彼の要約は6語だ。「技術の陳腐化は突然であり、段階的ではない」

反論にも一理ある。古いチップも動き続け、稼ぎ続ける。コアウィーブ(CoreWeave)は8月、投資家に対し、2020年アーキテクチャのA100の容量について2029年まで続く契約を締結したと報告した。シリコンは死ぬのではなく、階段を下りていく。

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