NEWS 「Forbes Store」オープン! FRAGMENTコラボも展開

食&酒

2026.08.31 17:30

米国でサツマイモが3年連続の不作、食卓を襲う深刻な品不足

stock.adobe.com

上昇を続けるサツマイモの需要

これらの問題に加えて、需要が高まり続けていることが、理想的なサツマイモを見つけるのが困難になる理由だ。サツマイモは、ベータカロテンや食物繊維が豊富であることから、ここ10年ほど健康食品のブームに乗ってきた。「スーパーフード」としての評価を確立したことで、多くの飲食店のメニューや、健康志向のスナック菓子コーナーに並ぶようになっている。この供給不足の期間を通じて需要は堅調または増加傾向にあり、この需給のミスマッチが価格を押し上げ、店頭での陳列規模の縮小につながっている。

advertisement

輸出の減少がもたらした静かな変化

かつては輸出が調整弁の役割を果たしていたが、それも下火になった。米国の生産者は長年、収穫量のかなりの割合をヨーロッパに輸出していた。しかし、安価なエジプト産サツマイモの台頭や、ヨーロッパ域内での生産拡大により、米国産の輸出競争力は以前ほどではなくなった。

これによって米国の消費者に回るイモが増えると思われるかもしれない。だが実際には、生産者たちは不利な輸出価格で戦い続けるよりも作付けを減らす道を選んだ。その結果、国内の生産基盤そのものが縮小し、不作のシーズンに耐えるための緩衝材(クッション)が失われてしまった。

感謝祭の食卓への影響

では、感謝祭のホストを務める人々にとって、これは何を意味するのだろうか。パニックになる必要はない。サツマイモが青果売り場から完全に姿を消すわけではない。だが、見栄えの良い大ぶりのジャンボサイズは減り、サイズ違いの代用品が増え、価格はホリデーシーズンを通じて高止まりすることを覚悟しておくべきだ。

advertisement

今年の収穫分は、11月に収穫作業が完了するまで出荷が終わらない。今年は例年よりも早めに購入する計画を立てよう。感謝祭の1週間前に十分な供給があるとは期待しないほうが賢明だ。

結論

筆者は長年、気候変動やボラティリティ(変動性)は気象の問題である前に食品価格の問題であると主張してきたが、サツマイモはその典型的な例だ。これは1回のハリケーンや1回の干ばつによるものではない。ノースカロライナ州の畑が完全に回復する余地を与えなかった3期連続の生育期の不順と、上昇し続ける需要が重なった結果なのだ。

筆者が話を聞いた生産者たちは、供給の余力を取り戻すため、すでに2026年に向けた作付け拡大を計画している。だが、今年の感謝祭のディナーに関して言えば、解決策が間に合いそうにない。サツマイモは早めに購入し、見慣れたサイズと違っていても驚かないようにし、手に入れるために少し高めの代償を払うことを覚悟しておこう。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事