ChatGPTやGemini、Claudeを日常業務に取り入れるビジネスパーソンは増えている。メールの文面を整え、議事録を要約し、提案の叩き台をつくる。そうした作業にAIを使うこと自体は、もはや珍しいものではない。
一方で、実際の現場には「別の手間」が残っている。会議前に必要な資料を探し、過去のやりとりを掘り起こし、返信文の下書きを整え、会議後には要点をまとめて関係者に送る。AIは一部を助けてくれても、仕事の流れ全体はまだ人がつなぎ直している。
Genspark 6.0が提示するのは、その分断を埋めるAIワークスペースという考え方である。中核にあるのが、仕事の文脈を蓄積するSecondBrainだ。
AIが毎回ゼロから始まる不便を、Genspark 6.0はどう変えようとしているのか
生成AIを実務で使うときに起きやすいのは、作業が点で終わってしまうことだ。チャットで質問し、その場では便利でも、翌日にはまた前提を説明し直し、関連資料を探し、別のアプリに結果を移し替える。AIが継続的な文脈を持たないため、仕事が分断されやすい。
Genspark 6.0は、この分断を埋めるために設計されたAIワークスペースだ。記憶の「SecondBrain」、その文脈を踏まえて動く「スーパーエージェント」、成果物をつくる「Build Suite・Office Suite・Content Suite」、そして人とAIエージェントが並んで働く「GenTeam」という4つのレイヤーで構成されている。ただしユーザーはこの構造を把握しておく必要はない。Genspark 6.0のポイントは、AIに毎回ゼロから作業を始めさせないことにある。
その起点として置かれているのが、SecondBrainだ。
SecondBrain、そしてSecondBrain Noteはユーザーに何をもたらすのか
SecondBrainは、Genspark 6.0の中核となる記憶レイヤーだ。メール、会議、チャット、ドキュメント、各種アプリ、そしてGenspark内で進めてきたプロジェクトを、一つの持続的な文脈として束ねる。AIはその文脈を参照しながら動くため、利用者は毎回長い前提条件を書き直す必要がなくなる。
これは単なる「履歴保存」とは異なる。SecondBrainが目指すのは、断片的な情報をしまっておくことではなく、仕事の流れとして再利用できる状態にすることだ。次の会議の前には、関係者、過去のやりとり、関連資料を踏まえたブリーフィングを用意する。会議後には、フォローアップメールやToDoの草案をつくる。過去のメール、ファイル、ノートを横断して、「あの案件の資料はどこにあったか」を探し出す。AIがその都度答えを返すだけではなく、仕事の流れの中に入り込んでくる感覚がここで生まれる。



