エヌビディアが米国時間8月26日に発表した第2四半期決算(2027年1月期第2四半期決算。2026年5月~7月期)の売上高は962億ドル(約15兆3900億円)となり、市場予想を上回った。また、第3四半期の売上高見通しは1080億ドル(約17兆2800億円)とした。時価総額約5兆ドル(約800兆円)を誇り、AIブームを牽引する同社の決算は、今後のAI市場の行方を見極めようとする投資家から熱い視線が注がれていた。
第2四半期の売上高約15.39兆円、前年同期比106%増
第2四半期の売上高は前年同期の467億ドル(約7兆4700億円)から106%増の962億ドル(約15兆3900億円)となり、市場予想の約922億ドル(約14兆7500億円)を上回った。
純利益は前年同期の264億ドル(約4兆2200億円)から597億ドル(約9兆5500億円)へと急拡大した。調整後EPS(1株あたりの純利益)も1.05ドルから2.22ドルへと上昇し、市場予想の2.09ドルを上回った。
同社は第3四半期の売上高を1080億ドル(約17兆2800億円、誤差2%の範囲)と見込んでおり、こちらも市場予想の約1042億ドル(約16兆6700億円)を上回る水準だ。
決算発表前には株価は1.6%下落、時間外取引でも下げる
先んじて決算を発表した他のAI関連企業の業績が市場予想に届かなかったことで投資家の警戒感が高まるなか、エヌビディアの株価は米国時間8月26日の通常取引で約1.6%下落した。
米東部夏時間26日午後4時45分時点の時間外取引でも、株価はさらに1%下落している。
フアンCEOの資産は約28.99兆円、富豪番付で世界8位
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOの推定資産額は1812億ドル(約28兆9900億円)に上り、フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』で8位につけている。
データセンター部門の売上高は約12兆円、AI投資を取り込む
同社の株価は7%近く下落して投資家の不安を煽っていたが、25日には2.2%高で引けて7営業日の続落に歯止めをかけ、今回の決算発表を迎えていた。データセンター部門の第2四半期売上高は前年同期比92%増の752億ドル(約12兆300億円)に達し、世界的なAIインフラ構築ブームの中核を担う同社の存在感を改めて浮き彫りにした。エヌビディアは自社製半導体が稼働するインフラに対する資金提供も拡大しており、投資家は売上成長だけでなく、顧客の集中度や資金調達の動きにも注視している。
大手投資会社と組み、約80兆円の資金を動かす
同社はAIインフラに対する資金提供を拡大し、自社製半導体の需要を牽引する大口企業への依存度を高めている。最近では大手投資会社と共同で、AIインフラ向けに5000億ドル(約80兆円)以上を投じることを目的としたプラットフォームを立ち上げた。また、最新の四半期報告書によると、特定の上位3社だけでそれぞれ売上高の21%、17%、16%を占め、売掛金全体の64%がこの3社に集中していることが明らかとなり、少数の大口顧客に依存する同社の収益構造が浮き彫りになった。



