政治

2026.08.27 13:00

CIA長官がモスクワを電撃訪問、トランプは「半ば定例的」と主張──プーチンがNATOの決意を試す可能性

ジョン・ラトクリフCIA長官。Photo by Celal Gunes/Anadolu via Getty Images

ジョン・ラトクリフCIA長官。Photo by Celal Gunes/Anadolu via Getty Images

ドナルド・トランプ大統領は米国時間8月26日、中央情報局(CIA)長官ジョン・ラトクリフが突然ロシアを訪問した件について、重要性を打ち消した。ラトクリフが予告なくモスクワへ向かった理由をめぐって広範な憶測が飛び交っていたが、トランプは今回の訪問を「半ば通常の業務」だと主張した。

ホワイトハウスは訪問を公表せず、NATOやイランをめぐる憶測が拡大

複数の報道機関によると、ラトクリフは8月25日にモスクワで協議に臨んだ。ラトクリフがロシアに入ったことは当初、匿名の情報源による証言でしか確認できず、ホワイトハウスが公式に認めることは最後までなかった。

今回の訪問は秘密裏に進められた。CIA長官がロシアを訪れるのは2021年以来であり、米政府が事前に何も公表しないまま実行した点が、広範な憶測を呼んだ。

北大西洋条約機構(NATO)に加盟するウクライナ周辺国へロシアが侵入する恐れがあると報じられており、ラトクリフはロシア側へ警告を伝えるために訪問したのではないかという見方が出た。米国が続けるイランとの紛争や、イランと取引する国々へトランプ政権が打ち出した新たな制裁について、ラトクリフがロシア側と協議したのではないかという憶測も流れた。

トランプはラジオ番組で憶測を否定、「半ば通常の業務」と主張

右派の論客で保守系ラジオ番組の司会者を務めるグレン・ベックは8月26日、自身の番組に電話出演したトランプへラトクリフ訪問について質問した。ベックはまず、周囲で飛び交う憶測を「クレイジー」だと形容した。その上で、ロシアがNATO加盟国を攻撃する計画や、新たな対イラン制裁がモスクワで議題になったのではないかと、具体的な説を挙げて問いただした。

トランプはベックが挙げた説について「どれも違う」と答え、ラトクリフによるモスクワ訪問は「半ば通常の業務」だと述べた。そして「人をがっかりさせるのは心苦しい」と付け加えた。

トランプはベックに対し、政権として「ウクライナとの戦争が終わることを望んでいる」と語った。さらに「ラトクリフは素晴らしい男だ……彼はあなたが挙げたような理由でロシアに行っているわけではない」と述べた。ただし今回の訪問から「何かが出てくるかもしれない」とも語り、政権はロシアとウクライナの戦争を「終わらせるために全力を尽くしている」と説明した。

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