ヘルスケア

2026.08.31 08:15

「肥満」と「肥満症」の違いとは 自己責任で終わらせない医療の新常識

AdobeStock(写真はイメージです)

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「肥満」と「肥満症」。よく似た言葉だが、この2つは同じ意味ではない。この違いはどのくらい知られているのだろうか。ノボ ノルディスク ファーマは千葉市内在住の20~70代の男女2400人を対象に、肥満および肥満症についての実態調査を実施した。調査は千葉市、千葉大学、同社の3者が推進する『千葉市 肥満と肥満症ほっとかない!プロジェクト』の一環で、千葉市および千葉大学の協力のもと調査項目を作成。前年に続き2回目の実施となる。

「肥満」と「肥満症」の違いとは

調査では、「肥満」と「肥満症」が違うことを知っているか尋ねたところ「(よく)知っている」「聞いたことはある」と回答した人の合計は64.5%だった。前年調査の59%から5.5ポイント上昇していた。

今回の調査結果について千葉大学は「肥満がからだの状態(身体徴候)であるのに対し、肥満症は肥満に伴う合併症を有し医療による治療対象である」と説明している。また、肥満や肥満症が自己責任ではないことや、治療のために医療機関を受診してよいことを理解する人が1年間で増えたことを評価している。

プロジェクトを知る人では、半数以上が肥満症を理解

また、3者が進める『千葉市 肥満と肥満症ほっとかない!プロジェクト』自体を認知している人は11.9%と、全体の約1割にとどまった。一方、プロジェクト認知者に肥満症の内容を理解しているか尋ねたところ「内容まで詳しく知っている」「内容をなんとなく知っている」の合計は53.4%となった。

プロジェクト認知者では、肥満の人に対する意識にも違いが見られた。肥満の人に「医療機関での治療をおすすめしたい」と回答した割合は、プロジェクト認知者が非認知者を13.0ポイント上回った。

ただし今回の調査で確認されたのは、プロジェクト認知者と非認知者の回答にこうした差があったということだ。プロジェクトの認知そのものが意識の違いを生んだという因果関係までを示すものではない。

肥満の悩みを「医師に相談したい」人は3人に1人

では自分自身の問題となった場合、医療機関への相談や治療をどのように考えているのだろうか。自分自身または同居家族が太っていることに悩んでおり、かつ現在肥満症で通院していない人に、肥満の悩みを医師に相談したいか尋ねたところ、「そう思う」「ややそう思う」と回答した人は34.9%だった。3人に1人以上が医師への相談意向を示したことになる。

さらに肥満症の疑いがある人に治療意向を尋ねたところ、37.8%が「受けてみたいと思う」と回答した。前年より8.3ポイント上昇していた。

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文=福島はるみ

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