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北米

2026.08.26 06:53

米国貿易、初の6兆ドル(約955兆円)突破が視野に 下半期の推移次第

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今後数カ月の輸出入が近年の歴史的な成長パターンに沿って推移すれば、2026年の米国の貿易額は初めて6兆ドル(約955兆円)を突破し、驚異的な節目を迎えることになる。

今年これが実現すれば、米国の輸出入総額が2022年に初めて5兆ドル(約796兆円)を突破してから、わずか4年ということになる。

米国の貿易額が最初に1兆ドル(約159兆円)を超えたのは1993年だった。それから11年後の2004年に初めて2兆ドル(約318兆円)を突破。そのわずか3年後の2007年には3兆ドル(約478兆円)の壁を破った。4兆ドル(約637兆円)突破にはさらに11年を要し、2018年に初めて達成された。

2026年上半期(1〜6月)の米国の貿易額は、総額2.98兆ドル(約475兆円)に達した。通年で6兆ドル(約955兆円)に達するためには、下半期が年間総額の50.28%、つまり約3.02兆ドル(約481兆円)を占める必要がある。

これが十分に可能と思われるのはなぜか。米国が初めて4兆ドル(約637兆円)を突破した2018年以降、1年を除いて毎年、下半期が年間貿易額の50%以上を占めているからだ。実際、6兆ドル(約955兆円)突破に必要な割合である50.28%を上回ったのも、その1年を除くすべての年である。

その例外となった1年が昨年であり、これには注釈が必要となる。2025年は、トランプ大統領が世界に対して「リベレーション・デー(解放の日)関税」を発表した年だった。4月2日に発表されたこの関税を前に、高い関税を回避しようとする駆け込み出荷が大幅に増え、発表後にはさらにそれが激化した。

もし米国の貿易額が6兆ドル(約955兆円)を突破すれば、1日平均の輸出入総額は164億4000万ドル(約2兆6200億円)に達することになる。これは、全米の空港、港湾、国境検問所(自動車用や鉄道用の橋、パイプラインを含む)が、祝日や週末を含めて1年365日、24時間稼働していると仮定した場合の数値だ。

実際にはそうではない。現実の貿易は、毎日毎時間均等に行われるわけではない。港湾、空港、国境検問所にはそれぞれ異なるスケジュールや制約がある。

より標準的な「年間250営業日、1日8時間稼働」を適用すると、1日あたりの総額は240億ドル(約3兆8200億円)となる。この水準では、米国人1人あたりの貿易額は1万7500ドル(約279万円)、生産年齢人口の米国人1人あたりでは2万6500ドル(約422万円)となる。

米国が初めて5兆ドル(約796兆円)を突破した2022年以降、どの輸出入品目が最も成長したのだろうか。また、その間にどの貿易相手国が最大の成長を遂げ、米国を6兆ドル(約955兆円)に向けて押し上げたのだろうか。周囲の世界に目を配っていれば、それほど大きな驚きはないはずだ。

2026年のデータは6月分までしかないため、貿易額の伸びを計算するにあたっては、2022年の同期(上半期)データを使用する。本稿では輸出のみに焦点を当て、輸入については別稿で扱う。

金額ベースで最も増加した輸出品のうち7品目は、上位50カテゴリーに絞った場合、伸び率でも最も高い水準に入った。上位50品目は今年の米国の輸出全体の3分の2以上を占めており、これに限定することで、極めて小さな基数から異常な伸び率を示す外れ値を排除できる。

は米国の輸出品の中で最大の増加額を記録し、422.94%増の704億7000万ドル(約11兆2000億円)(569億9000万ドル(約9兆800億円)増)となった。これは、同期間の米国の輸出総額が記録した伸び率88.86%の3倍以上である。現在は米国の輸出全体で5位にランクされており、2022年の14位から上昇した。

上位50品目の輸出品の中で最も急速な成長を示したのは銀であり、1539%以上増加して金額ベースで全米16位の輸出品に躍り出た。2022年の35位からの上昇である。

どちらの金属も価格上昇の恩恵を受けたものの、貿易拡大を牽引した要因は異なる。金の貿易は、世界経済、戦争、米国の貿易政策を巡る投資家の不確実性に一部起因しているとみられる。一方で銀は、太陽光エネルギー、人工知能(AI)、電気自動車(EV)などの産業で広く使用されている。

金に続き、最も成長した輸出品は以下の通りである。

2. 民間航空機およびその部品:395億4000万ドル(約6兆3000億円)増(88.86%増)。これは主にボーイングの復活劇であり、同ジェット旅客機メーカーが勢いを取り戻し続けていることを示している。

3. コンピューター:281億4000万ドル(約4兆4800億円)増(211.82%増)。この成長の多くは、人工知能(AI)インフラへの巨額投資に関連しているとみられるが、その影響は輸入側においてより顕著に現れている。

4. 原油:206億5000万ドル(約3兆2900億円)増(37.21%増)。増加額では上位に入ったものの、伸び率ではトップ10に入らなかった3つの品目のうちの1つである。原油は米国で2番目に金額の大きい輸出品であり、2022年の3位から順位を上げている。

5. コンピューター部品:200億1000万ドル(約3兆1900億円)増(242.11%増)。コンピューターと同様、これもほぼ間違いなくAI投資に関連している。このカテゴリーは2022年の22位から、今回は9位でトップ10入りを果たした。

6. 銀が6位。増加額は145億2000万ドル(約2兆3100億円)で、154億7000万ドル(約2兆4600億円)に達した。

7. 携帯電話および関連機器:95億7000万ドル(約1兆5200億円)増(59.79%増)。2022年の13位から、現在は12位となっている。

8. 少額貨物:94億6000万ドル(約1兆5100億円)増(41.12%増)。輸出品としての順位は7位から5位に上昇した。これは主に電子商取引(EC)に関連するものだが、クーリエサービス(国際宅配便)で送られる書類なども含まれる。

9. インスリン、ホルモン、ステロイドのカテゴリー:70億9000万ドル(約1兆1300億円)増の79億9000万ドル(約1兆2700億円)(2022年比で788.90%増)。順位は51位から22位に躍進した。このカテゴリーには、過去数年にわたり輸入側でより顕著な動きを見せたGLP-1受容体作動薬が含まれる。

10. ワクチン、血漿、その他の血液成分のカテゴリー:65億2000万ドル(約1兆400億円)増(30.08%増)。これはトップ10の中で最も低い伸び率であり、米国の輸出品として長期的に着実に成長していることを示している。

伸び率トップ10の輸出品に目を向けると、まだ言及していないものは3つだけであり、そのうち2つは航空関連である。

伸び率で上位10位の輸出品は次の通り。銀、インスリン・ホルモン・ステロイド類、金、コンピューター部品、コンピューター、デジタル記憶装置、民間航空機および部品、航空機エンジンおよび部品、その他航空機部品、携帯電話および関連機器。

前セクションで言及されなかった3品目のうち、最も急成長したのはデジタル記憶装置で、127.86%増となった。金額ベースの変動は比較的小さく、50億4000万ドル(約8030億円)から89億9000万ドル(約1兆4300億円)となった。2022年に米国輸出品の40位だった同品目は、今年22位に浮上した。

航空機エンジンおよびその部品は79.52%増加し、37億4000万ドル(約5960億円)増の総額84億5000万ドル(約1兆3500億円)となった。現在は24位で、2022年の32位から上昇している。

その他の航空機部品は60.24%増加し、16億5000万ドル(約2630億円)増の総額43億9000万ドル(約6990億円)となった。

全体として、米国の輸出額は、貿易額が初めて5兆ドル(約796兆円)を超えた2022年以降、2225億9000万ドル(約35兆4000億円)増加した。同期間に輸入額は1257億ドル(約20兆円)増加している。これらについては次の記事で取り上げる。

forbes.com 原文

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