航空燃料費の高騰は今年、米国の大手航空各社を直撃している。デルタ航空の第1四半期決算発表会において、ダニエル・ジャンキCFOは、第2四半期の燃料費が年初の計画より20億ドル(約3200億円)以上膨らむと予測した。しかし実際の第2四半期決算で発表された3カ月間の燃料費は約44億ドル(約7000億円)に上り、前年同期比で2倍以上に達している。同様に、ユナイテッド航空の第2四半期の燃料費は前年同期比84%増の51億ドル(約8200億円)、アメリカン航空の燃料費も前年同期比83%増の48億8000万ドル(約7808億円)となった。
スピリット航空の破綻も運賃が高止まりする要因のひとつだ。バーグは「同社は多くの国内路線で超低価格を設定し、実際に市場の価格を引き下げる役割を担っていた」と語る。パンデミック以前は、格安航空会社(LCC)が新規路線に参入するとその路線の平均運賃は約20%下落し、最終的には参入前より「およそ10%低い」水準に落ち着くのが通例だったという。「他社との競合とLCCの参入こそが、航空運賃を引き下げる2大要素だ」とバーグは指摘する。
夏の休暇の多くは「燃料価格が上昇する前から」かなり前倒しで予約されていたというが、バーグは、「年末のホリデーシーズンは今後の動向を占う上で非常に重要な時期になる。なぜなら、帰省などの明確な目的があるため日程や目的地の変更が難しく、需要の価格弾力性が低い時期だからだ」と述べた。ホリデーシーズンの旅行は直前になって予約される傾向があるが、今年は待たない方がいいとバーグは勧めている。「この傾向が続くならば、航空券価格が昨年に比べて非常に高くなる可能性が高い」


