消費期限まで把握しているか
非常食は用意すれば終わりではない。長期間保管している間にいつの間にか消費期限を迎えてしまうこともある。常備している非常食の消費期限について尋ねたところ「全て把握している」は8%。「だいたい把握している」が59%、「あまり把握していない」が30%だった。

また備蓄している量では「3~5日分くらい」が半数弱で最も多く、1週間分以内が全体の9割を占めた。一方、20代では「2週間分以上」が16%とやや高かった。

広がる「ローリングストック」
今回、2024年の調査から変化が見られたのが「ローリングストック」だ。ローリングストックとは、普段食べている食品などを少し多めに買い置きし、日常生活の中で消費しながら、食べた分を買い足して備蓄を維持していく方法だ。
今回、ローリングストックを「実践している」と回答した人は27%で、2024年の23%から4ポイント増加した。「実践している」と「知っていたが実践はしていない」を合わせた認知率も、2024年の60%から68%へ8ポイント上昇した。実践率は60代女性で4割と高かった。

筆者は10年前の熊本地震を経験した後に非常食や防災用品をそろえた。その中でもレトルトスープやフリーズドライなど普段の食事にも使えるものは、期限が近づけば昼食や夕食で消費することができた。一方、お湯や水で戻して食べるアルファ米は「非常食」という意識が強く、普段の食事ではなかなか消費できないまま期限が切れてしまった。せっかくなら期限内に消費すればよかったと悔やんだ記憶がある。そのため非常食を選ぶ際に「普段食べても良いもの」を重視する人が約半数に上ったという今回の結果は、備蓄を続けていく上でも個人的に大変興味深かった。
特別な「非常食」をしまい込むだけではなく、普段から食べるものを少し多めに持ち、食べたら補充する。日常生活の延長線上に備えを置くことが、無理なく防災を続けるひとつの方法になりそうだ。
【調査概要】
調査期間:2026年8月4日~8月6日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国
回答者:20~60代のぐるなび会員1300人


