アジア

2026.08.27 15:15

若手女優の発言が火をつけた韓国の日本統治時代に端を発する大問題とは

女優ハ・ヨン(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

カン・ドンウォンの過去の対応

今回の騒動であらためて注目されたのが、女優イ・ジア(本名キム・ジア)のケースだ。

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女優イ・ジア(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)
女優イ・ジア(Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

彼女の祖父である故キム・スンフンは、1937年に国防献金1万ウォンを警察署に献納したほか、朝鮮軍事後援連盟への出資や軍用機献納発起人としての活動が確認され、「親日人名辞典」にも名前が掲載されている人物だ。

イ・ジアは、2025年2月、公式の謝罪文を発表し、「祖父の歴史的過ちを重く受け止め、子孫として心から謝罪する」「安養(アニャン)にある問題の土地が日本統治時代に取得された財産であるなら、必ず国家に還収されるべきだ」と述べていた。

ただし、韓国の独立系メディア「ニュータムサ(探査)」の報道によれば、その謝罪から1年半以上が経過した現在も、時価1000億ウォン(約100億円)規模とされるこの土地は依然として親族の手元にあり、還収は実現していないという。

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ハ・ヨンの騒動をきっかけに、このイ・ジアの「有言不実行」の前例があらためて掘り起こされ、単なる謝罪表明だけでは不十分だという世論も強まっている。

今回の一件では、俳優カン・ドンウォンの過去の対応も繰り返し比較の対象として取り上げられている。

俳優カン・ドンウォン(Photo by The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images)
俳優カン・ドンウォン(Photo by The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images)

カン・ドンウォンは、2017年、3.1節(独立運動記念日)を前に、著名俳優を「親日派の子孫」と「独立軍の子孫」に分類したネット記事がきっかけとなり、外曾祖父の李鍾万(イ・ジョンマン)が「親日人名辞典」に登載された人物であることがあらためて注目を集めた。

過去のインタビューで外曾祖父について誇らしげに語っていたことも重なり、当時、出演予定だった民主化運動を題材にした映画「1987」の降板を求める署名運動にまで発展する事態となった。

これに対しカン・ドンウォンは沈黙を続けず、約120時間後に自ら公式の立場を表明し、歴史を学び直し反省する姿勢を示したことで、世論は徐々に沈静化した。

興味深いのは、その後の報道でカン・ドンウォンの外祖母側の先祖には、1919年に釜山の亀浦(クポ)で独立万歳運動を主導した独立運動家、盧元弼(ノ・ウォンピル)がいたことも判明した点だ。

奇しくも、この盧元弼の子孫であるカン・ドンウォンの外祖母が、親日論争の当事者である李鍾万の息子(の妻)にあたっていたことも確認され、1つの家系のなかに相反する歴史が同居していたことが話題となった。

今回のハ・ヨンの騒動では、初期の沈黙が事態を悪化させたケースとして、また逆に自らの無知を率直に認めて謝罪したことで世論の沈静化に成功した事例として、カン・ドンウォンの対応が引き合いに出されている。

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文=アン・ヨンヒ

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