リーダーシップ

2026.08.25 09:11

メンタルヘルスなくして、リーダーの「持続可能性」はない

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現代を象徴するバズワードがあるとすれば、それは「ロンジェビティ(長期にわたる活躍)」だろう。役員会議ではこの話題が絶えず、多くの現代のエグゼクティブにとって、葉巻とウイスキーの時代はとうに過ぎ去った。彼らはリカバリー(回復)を重要業績評価指標(KPI)のように追跡し、身体をピークパフォーマンスに向けて設計されるもうひとつのシステムとして扱う。しかし、その中で本質的な役割を果たすある一つのこと、すなわち「つながり」については、ほとんど語られない。

成人期の人生に関する史上最長の追跡研究の一つであるハーバード成人発達研究は、親密な人間関係こそが、コレステロールやIQではなく、80歳時点の健康と幸福を最もよく予測する要因であることを明らかにした。一方、孤独は喫煙に匹敵する死亡リスクを伴う。そして、企業を率いることほど効率的に孤独を生み出すキャリアは、ほとんどないと私は考えている。

私はメンタルヘルスと依存症の治療センターを運営しているが、それでも身をもって学ばざるを得なかった。2022年まで、私は典型的なCEOだった。有能で意欲的である一方、胃のきりきりするような痛みは、重要な人生を生きる代償にすぎないと信じ込んでいた。正直に言えば、私は極めて打算的で、ビジネスでは冷徹にもなり得た。その不信感がひとつの孤立を生んだ。そこに長時間労働が加わり、燃え尽きるころには、周囲の人々との本当のつながりをほぼすべて失っていた。治療とは多くの意味で、私が完全に萎縮させてしまった能力、すなわち「他者を心に招き入れる力」を再構築するプロセスだった。

なぜリーダーという役割そのものが孤独を生み出すのか

数字は無視できない。ラッセル・レイノルズの調査によれば、2025年のCEO交代件数は世界全体で234件に達し、過去最高を記録した。これは2024年比で16%増だ。2024年のある調査では、CEOの55%がメンタルヘルスの問題を経験したことがあると回答し、前年から24ポイント上昇した。チューリッヒにある当センターでも、CEO関連の燃え尽き症候群、うつ病、物質乱用への紹介件数は急増し続けている。

その一因は性格にあると私は考える。完璧主義、粘り強さ、高いリスク耐性といった、優れた企業を築くのに役立つ特性は、リーダーを燃え尽きや依存症、その他のメンタルヘルスの問題に陥りやすくする特性でもあることが多い。だが、性格を超えたもう一つの要素がある。それは、この役割自体が、常に持続可能とは限らない類のコミットメントを要求することだ。多くのCEOは揺らぐことが許されないと感じているが、同時に何かを心から楽しむこともできない。次の問題が常に控えているからだ。彼らは、決して「もう十分だ」と告げてくれない仕事に、絶え間なくすべてを捧げることを期待されている。

CEOが誰であるかという個人の問題だけでなく、このような構造的な要求こそが、周囲の人々とのつながりを断ち切る原因となる。そしてこれこそが、その孤立が外から見えにくく、当事者自身も認めがたい理由なのだ。

破壊的な意思決定、健康、そして孤独

その孤立は、CEOの心の中だけにとどまらない。彼らの行動を変え、やがて身体にも影響を及ぼす。心から打ち明けられる相手のいないまま下される決定は、歯止めのきかない決定となる。そこに刺激追求と高いリスク耐性、まさに多くのリーダーを頂点に押し上げた特性が加われば、キャリアを、時には企業そのものを終わらせるような自己破壊的な意思決定の土壌が整ってしまう。

そして、孤立は解消されるのではなく振り切られるだけなので、やがてメンタルヘルスのみならず、身体の健康の問題の種を蒔くことになる。孤独そのものは不安やうつと関連することが多く、ストレスレベルを高める可能性がある。慢性的なストレスは、睡眠の乱れ免疫力の低下心血管リスクの上昇として現れ、それが私たちをさらに孤立させ、疲弊させ、最終的には経営判断能力を損なう。言い換えれば、あなたがすべてを捧げているその対象こそが、その結果として損なわれるものなのだ。

つながりを深める方法:まずは自分を思いやることから

他者とのつながりが目的であるならば、それは自分自身とのつながりという土台の上に築かれなければならない。自らの経験と戦っているとき、誰かを心に招き入れることは非常に難しいからだ。特に頂点に立つ者にとって最も難しいことは、自分が人間であると認めることだ。苦しんでいると認めることはリーダーシップの失敗ではないが、それが表面化するまで隠し続けることこそが失敗である。

その認識は、内側から始まらなければならない。同僚やパートナー、取締役会に声に出して伝える前に、まず自分自身と、自分は何者か、何を感じているか、何を必要としてよいのかについて、継続的な対話を持つ必要がある。すべての生体マーカーを追跡し、完璧な食事を守ることはできても、自分の中の不安や疲弊、恥じる部分に目を向けていなければ、その努力はかえって自分を蝕むこともある。誰かに苛立ちをぶつけたり、締め切りを逃したりしたとき、内側で何が起こるか観察してほしい。返ってくる答えは自己批判や恥ではないだろうか。

私は自分の生活の中でも同じパターンに気づく。典型的なのは、9〜10時間の連続会議が続く日で、身体のすべての細胞が休息を求めているのに、それを押し切ってしまうときだ。外からは規律に見えるものが、内側では自己放棄であることが多い。そのパターンは時間とともに、健康を守るどころか蝕んでいく。内なる対話が和らぐと、他者とのつながりも自ずと生まれてくる。自分に許さないものを、他者に差し出すのは非常に難しいのだ。

これは単なるウェルビーイングの議論ではなく、ビジネスの議論でもある。世界保健機関(WHO)は2016年、メンタルヘルス障害の治療に投じた1ドル(約1万未満円)につき、健康と生産性の面で4ドル(約1万未満円)のリターンがあると推定した。自分を思いやることはパフォーマンスの軟弱な代替物ではなく、つながりは時間に余裕のある人だけの贅沢品でもない。両者はともに、持続する企業、そして持続する人生の前提条件なのだ。

ここに提供された情報は、医学的助言、診断または治療を目的とするものではない。個別の状況に関する助言については、資格を有する医療提供者に相談してほしい。


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forbes.com 原文

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