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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

Pixsooz / Shutterstock

アマゾンが画期的手法でAR(拡張現実)領域に進出しようとしていることが、関係者の証言と特許資料から明らかになった。同社のハードウェア部門、Lab126のARに対する取り組みは、他のテック企業とは一線を画している。

ARは一般的にコンピュータで生成したイメージをリアル空間に投影するものであり、多くの企業はそのツールとして専用のヘッドセット等を用いてきた。しかし、アマゾンのアプローチは、ヘッドセットを用いず、映像をリビングルームの壁などに直接投影する。

最新の特許資料では同社のデバイスが天井からビームを発射し、AR映像を投影したり、室内の動きをトラッキングしている様子が描かれている。特許にはこう書かれている。「コンピュータ制御されたプロジェクタやイメージシステムが、室内の様々なものに映像を投影し、ユーザーの動きに応じて、それが変化していく」

別の資料にはAR映像をユーザーが体のジェスチャーでコントロールしている様子が描かれている。

アマゾンはRawles LLCと呼ばれるグループとこのテクノロジーの開発を続けてきたようだ。特許の申請を手がけたテクノロジー企業の法務を代行するSmartUp Legal社のミカイル・アバディ氏によると、アマゾンはRawles 社が保有する特許のほとんどを先月買い取ったばかりだという。

Rawlesの提出した特許に記載された開発者のほとんどは、アマゾンのLab126の従業員だ。メンバーの中にNing Yaoという名前があるが、彼女はリンクトインのプロフィールで「2010年からLab126で勤務中」と記載。デジタルイメージやセンサー技術を、消費者向けプロダクトに仕上げる仕事をしていると述べている。

アマゾンのジェフ・ベゾスはかねてからARに対する関心を示していた。筆者が取材したLab126のメンバーによると、失敗したFire Phoneプロジェクトには元々、かなりのAR機能が盛り込まれる予定だったという。

この分野では他の大手企業も続々と新たなデバイスを発表している。マイクロソフトは今年、ARヘッドセットのHoloLensの発売をアナウンスした。筆者もデモ機を試用し、その映像の素晴らしさを実感したが、ヘッドセットの視野の狭さには失望を感じていた。

アマゾンのARデバイスは、ヘッドセットを使用しないことで視界の制限を無くし、映像を様々な場所に投影できる画期的な仕組みと言えるかもしれない。

編集=上田裕資

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