開発費とFAA認証が壁になり、残ったのはアーチャーとジョビー
アーチャーが最初にサービスを始める都市はロサンゼルスだが、今後数年でニューヨークなど他の大都市圏へも広げる計画だ。
過去10年、膨らむ開発費と米連邦航空局(FAA)による長い認証手続きが重なり、eVTOL業界では大規模な再編が起きた。かつては多くの企業がひしめいていた。現在まで残った主役は、アーチャーとジョビー・アビエーションの2社だ。
ボーイングから3社を買収、対価はアーチャー株の約20%
アーチャーは米国時間2026年8月10日、ボーイングから3社を買収すると発表した。自律飛行型eVTOLを開発するウィスク・エアロ、航空交通管理ソフトウェアを手がけるスカイグリッド、防衛向け無人偵察機を製造するインシチュの3社である。対価として、航空宇宙大手ボーイングはアーチャー株の約20%を取得する。
既存ヘリ便は3万1800円超、ウーバー並みの料金を目指す
ニューヨーク周辺の空港で発着する短距離ヘリコプター便は、1回200ドル(約3万1800円)以上かかることもある。アーチャーはヘリコプター便より運賃を抑え、ウーバーやリフトと同水準の料金で提供することを目標に掲げる、とゴールドスタインは説明する。
ジョージア工場は年650機、運航初年度は数十機で始める
ミッドナイトの量産は、ジョージア州に新設した工場で拡大していく。同工場は年650機を生産できる能力を備える。ただ、ロサンゼルスでのサービスは20機あまりで始まる見通しだ。
「開幕まで2年ほどしかないから、我々も動き出さなければならない」とゴールドスタインは言う。「就航初年度に100機が空を飛ぶことはない。数十機くらいから始めて、そこから増やしていく」。


