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「世界で最も権威ある日本の起業家ランキングにしたい。そのために、バランスの良い、強力なランキング評価委員8人を揃え、プロセスの透明化を心がけた。評価委員会は2回にわけて、合計5時間議論をしたうえで、無記名投票でランキング選定を行った。この結果を国内だけでなく、海外にも配信をし、日本の起業家を支援していく」というフォーブスジャパン・高野真編集長の挨拶からはじまり、BEST10の起業家、ならびにビジネスモデル賞、経営者賞、成長ポテンシャル賞、社会貢献賞という特別賞の表彰が行われた。
2年連続1位に輝いたメルカリ・山田進太郎社長は「グローバルを意識し、本格的にアメリカ進出をした。現在は、フリマアプリ「メルカリ」のプロダクト開発部隊の9割をアメリカ向けに行っている。今後は、ヨーロッパ、アジア、アフリカと世界進出をしたい」と話した。
2位のラクスル・松本社長は「“仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる”というビジョンのもと、印刷産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変え、中小企業をエンパワーメントしていきたい」と語る。
3位のWHILL・杉江理社長は「モノづくり、ハードテックベンチャーもここ1年で盛り上がってきた。そんな中で、電動車いすで先陣を切り、道しるべとなるスタートアップになれるように頑張っていきたい」と述べた。
特別賞は、ビジネスモデル賞はメルカリ・山田進太郎社長、ソラコム・玉川憲社長が受賞。経営者賞はメルカリ・山田進太郎社長。成長ポテンシャル賞はユーザベース・梅田優祐社長・新野良介社長、ソラコム・玉川憲社長。社会貢献賞はWHILL・杉江理社長が受賞した。
また、表彰式協賛企業のクレディ・スイス証券/クレディ・スイス銀行によるクレディ・スイス賞を受賞した、スパイバーの関山和秀社長は「山形県で3人からはじめた事業が、いまや事業開発部門の8割は海外の社員になった。世の中に大きな価値を出せるかーーという理念を大切にし、成長していきたい」と話した。
さらに当日、マネックスグループの松本大社長、大塚家具の大塚久美子社長、フォーブスジャパン・高野編集長のトークセッションも行われた。松本社長は「スタートアップに優秀な人たちが集い、裾野が広がった。大量の資金がスタートアップに流入しており、期待している」と話した。大塚社長からは起業家に向けて「『日本の起業家ランキング』を見て、非常に勇気づけられました。世の中の変化と言われますが、そうではなく、人が世の中を変えているんだという気持ちになった」というメッセージが送られた。
なお、今回のランキング評価委員は、マネックスグループ・松本大社長、あすかホールディングス・谷家衛会長、産業革新機構・土田誠行専務、グロービス・キャピタル・パートナーズ・仮屋薗聡一マネージング・パートナー、C Channel・森川亮社長、WiL・伊佐山元共同創業者、フィスコ・狩野仁志社長、Genuine Startups・伊藤健吾共同代表が務めた。