北米

2026.08.26 08:30

他国を支配しようとするトランプ政権の外交は、米国経済の足元を揺るがす

Photo by Leon Neal/Getty Images

グリーンランド獲得やカナダ併合を唱え、西半球は米国のものと主張

英紙ガーディアンのジュリアン・ボーガーは、トランプがベネズエラで取った一連の行動と、グリーンランドを手に入れ、カナダを併合して超大型の州に変えたいと公言してきたことを書いた。一連の動きが何を狙っているかは、米国務省が公式Xアカウントに投稿した一文にはっきり表れている。「西半球は『我々の』半球であり、トランプ大統領は我々の安全が脅かされることを許さない」。

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2026年初め、トランプは麻薬取引を叩くため、メキシコ領内へ地上攻撃を仕掛けるかもしれないと威嚇した。EUがネット市場の競争をめぐる法規制に違反したとしてグーグルに10億3900万ドル(約1652億円)の重い制裁金を科すと、トランプはEUに「相当な」関税をかけると威嚇した。ガーディアンが報じている。

世界を統べるのは強さと力、米国という帝国は終わっていない

ホワイトハウス次席補佐官スティーブン・ミラーは、CNNの番組で司会役ジェイク・タッパーを相手にこう語った。「我々が生きているのは、現実の世界なんだ、ジェイク。強さに支配され、力に支配され、権力に支配された世界だ」。「これは、この世が始まって以来変わらない鉄の掟だ」。ニューヨーク・タイムズが伝えている。

ガーディアンのボーガーはこう書いている。「政権内では、『西半球を統べる皇帝』という大統領の自己像を具体的な行動計画へどう落とし込むかで、意見が割れているようだ。もっとも、中身に踏み込んだ議論がそもそも行われていればの話だが。行動計画がまとまるまでの間、トランプがベネズエラで行ったことは、1945年以降に米国が世界各地で、とりわけ南北アメリカで行ってきたこととさほど懸け離れてはいないとも言える。米国は戦後、『ルールに基づく秩序』を守る側にいるはずだった」。

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ノースウェスタン大学(イリノイ州)で人文学を教える歴史家ダニエル・イマヴァールは、米国が海外に領土を広げてきた歴史を描いた著書「帝国の隠し方」で知られる。イマヴァールは「米国という帝国は、実際には終わっていない」と述べている。

ボーガーが書いた記事は導入部で、トランプによる領土拡張の物言いを「偽善をはぎ取っただけの、ごく標準的な米国の外交政策」だと記している。

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