8月26日にPCE物価指数公表、28日はウォーシュFRB議長が講演
アナリストらは、今週後半に発表される重要な経済指標によってこれら貴金属の価格が左右される可能性があると指摘する。26日には米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定に影響を与える重要なインフレ指標である7月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表が控えている。アナリストらによると、インフレが加速した場合、安全資産とされる金の価格が上昇する可能性があるという。
また、28日にはジャクソンホール会議でケビン・ウォーシュFRB議長が講演を行う予定であり、FRBの金利政策に関する手がかりが得られる可能性がある。CMEグループのFedWatchツールによれば、今年後半にも利上げが実施されるとの見方が多く、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに利上げが行われるとの予測確率は73.6%(米国版記事掲載時)にのぼる。一般的に、金利の上昇は貴金属価格の下落要因となる。
金・銀は年初に歴史的な高値まで急騰、しかし1月下旬には急落
金と銀は今年初頭に歴史的な高値まで急騰し、金は約5600ドル、銀は121ドルという過去最高値を記録した。米国の利下げ、トランプ政権の関税政策、地政学的な緊張の高まり、そして急成長するテクノロジー業界からの金属需要の増加などの要因が重なった結果だ。
しかし、それも長続きはしなかった。当時利下げに消極的とみられていたウォーシュが新FRB議長に指名されたことを受け、貴金属価格はその直後の1月下旬に暴落した。さらに、イラン紛争を通じて高騰する原油価格も貴金属価格への下押し圧力となり、金と銀の価格はその後も下落基調をたどった。夏の間、貴金属価格はおおむね停滞し、金は4000ドルから4200ドル前後の範囲で推移していた。


