スタッドは、プライベートエクイティ(PE)の先駆者であるデビッド・ボンダーマンを最大のメンターの1人に挙げている。ボンダーマンは、スタッドが2010年に一時的に香港へ移る原動力にもなり、そこでアリババ創業者兼会長のジョセフ・ツァイと出会った。
Dragoneerは創業以来7本のファンドを組成しており、最新のものは後期スタートアップのベンチャー投資に焦点を当てた43億ドル(約6840億円)のファンドだ。サンフランシスコに拠点を置く同社は、2022年に第6号ファンドで38億ドル(約6050億円)を調達していた。スタッドは支援者から預かった資金の一部を、フードデリバリー・地域商取引プラットフォーム「DoorDash」と民泊・宿泊予約プラットフォーム「Airbnb」を含む、複数の注目度の高いテック企業の成功銘柄に投資してきた。
2025年、DragoneerはOpenAIの83億ドル(約1兆3200億円)の資金調達ラウンドに参加し、スタートアップ投資として過去最大級となる28億ドル(約4460億円)を投じた。AnthropicやDatadog、Alibaba、Uberなど、他にも数十億ドル規模の評価額に達したポートフォリオ企業がある。
Dragoneerは、特別買収目的会社(SPAC)を通じた公開市場でも積極的に動いてきた。「白紙小切手会社(Blank Check Company)」とも呼ばれるSPACを通じて企業を上場させる手法である。2021年には、同社のDragoneer Growth Opportunities Corpを通じて保険ソフトウェア企業の CCC Information Servicesを上場させ、9億6800万ドル(約1540億円)を調達した。さらに同年、イベント管理ソフトウェアのCventを上場させる同様の合併で2億4000万ドル(約382億円)を調達した。
スタッドは、南カリフォルニア大学のフットボールの試合で出会った妻エリサと3人の子どもと共に、カリフォルニア州サンタバーバラで暮らしている。スタッドはかつてサンフランシスコ市・郡財務公社のプレジデント兼コミッショナーとして公職に就き、カマラ・ハリスの2020年大統領選キャンペーンに寄付した。
2022年には、妻と共にカリフォルニア大学サンフランシスコ校のUCSFベニオフ小児病院に300万ドル(約4億7700万円)を拠出し、サンフランシスコとオークランドのキャンパスに「Stad Center for Pediatric Pain(スタッド小児疼痛緩和・統合医療センター)」の開設に貢献。この専門拠点は、急性および慢性疼痛を抱える子どもを治療している。


