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2026.08.31 16:00

OpenAIやUberに投資したビリオネア、NBA球団を7000億円で買収

マーク・スタッドとその妻のエリサ・スタッド(Tayfun Coskun/Anadolu via Getty Images)

マーク・スタッドとその妻のエリサ・スタッド(Tayfun Coskun/Anadolu via Getty Images)

マーク・スタッドは、ベンチャーキャピタル(VC)の世界の外ではほとんど知られていなかった。だが2026年8月21日、スタッドがミネソタ・ティンバーウルブズ(以下、ウルブズ)とミネソタ・リンクス(以下、リンクス)の支配的オーナー(筆頭株主)になる契約を結んだと報じられた。

NBA(米プロバスケットボールリーグ)とWNBA(米女子プロバスケットボールリーグ)の両チームを合わせて45億ドル(約7160億円)と評価するこの契約により、スタッドは一躍脚光を浴びることになる。

46歳のスタッドは、OpenAIやUberといった巨大企業への投資や、運用資産370億ドル(約5兆8900億円)のVC「Dragoneer Investment Group」の創業者として知られる。米国版フォーブスは、スタッドの純資産を50億ドル(約7960億円)超と推定している。

その資産の大半は、Dragoneerの過半所有権に加え、同社ファンドの推定持ち分、個人の不動産および投資に結び付いている。スタッド本人に本記事に関するコメントを求めたが、連絡が取れなかった。

スタッドは、同じくビリオネアのマーク・ロアからウルブズの支配権を引き継ぐ。ロアは2021年、MLB(メジャーリーグベースボール)のヤンキースのスター選手だったアレックス・ロドリゲスと組み、4段階で両チームを買収した。

第1段階の評価額は15億ドル(約2390億円)。前オーナーのグレン・テイラーとの法的紛争によってこの取引が成立したのは2025年になってからだった。ロドリゲスがXでの声明で述べたところによると、ロドリゲスは共同会長およびリンクスのガバナーを務め、スタッドの妻エリサがティンバーウルブズの筆頭オーナーに就任する一方、ロアは少数の株式を保持する。スタッドは以前から両チームの少数オーナーだった。スタッドがどの程度の持ち分を取得するのかは不明だが、NBAの規則では、支配オーナーには少なくとも15%の持ち分が求められる。

フォーブスは直近で、ティンバーウルブズを36億ドル(約5730億円)、リンクスを3億2000万ドル(約509億円)と評価している。この取引は、ビリオネアのジョシュ・クシュナーと元ディズニーCEOのボブ・アイガーが、苦境にあるビリオネアのマーク・ウォルターからNBAのロサンゼルス・レイカーズを過去最高額となる125億ドル(約1兆9900億円)で買収するという、8月12日のサプライズ発表に続くものだ。

スタッドは、南カリフォルニアの都市モンテベロで5人きょうだいの1人として育った時代から、大きな飛躍を遂げてきた。家族で初めて大学に進学し、2001年にハーバード大学で政治学の学位を取得して卒業。その後、スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取得した。

マッキンゼー・アンド・カンパニーやTPG、インベストメント・グループ・オブ・サンタバーバラを経て独立し、2012年にわずか100万ドル(約1億5900万円)の資産でDragoneerを創業した。同社は成長投資に注力し、大学基金、財団、政府系ファンド、ファミリーオフィスから資金を調達してきたが、その後ベンチャー投資の分野で巨大投資会社へと成長した。

次ページ > 2025年、OpenAIの83億ドルの資金調達ラウンドに参加。スタートアップ投資として過去最大級となる28億ドルを投じた

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