ヘルスケア

2026.08.25 09:00

コーヒーには肝臓と心臓の健康を促す働きも 新たな研究で次々と明らかになる効能

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多くの人は目覚めた時に疲れを感じ、カフェインが頭をすっきりさせてくれることを期待しながらマグカップを手に取る。しかし、この毎日の習慣が長年にわたって私たちの健康にどのような影響を与えているのかを考える人はほとんどいないだろう。実は、毎日のコーヒー習慣には、単に朝の目覚めを促す以上の効果があることが分かっている。

最近の2件の研究から、コーヒーの適度な摂取は、肝臓と心血管系の健康を助けるという確かな証拠が示された。長期にわたって静かに進行する肝硬変や肝臓がん、心臓病、脳卒中、2型糖尿病といった疾患は、世界の主要な疾病や死亡の原因となっている。

コーヒーと肝臓の関係

英国で行われた研究では、世界最大規模の医療データベース「英国バイオバンク」に登録された約35万5000人の成人を約13年間にわたって追跡調査した。研究では、被験者が摂取したコーヒーの分量を記録した。この期間中に肝硬変や肝臓がんを発症した人や、肝疾患で死亡した人の情報も収集された。一部の被験者については、画像診断結果や血液検査結果も収集された。これらの情報を基に、定期的にコーヒーを飲む人と飲まない人を比較して、肝臓の状態の違いや肝疾患の発症の有無などを調査した。

それによると、コーヒーを飲む人は、肝脂肪、鉄分、線維化の水準が低く、画像診断では肝臓の状態が良好な傾向にあった。さらに、血液中のタンパク質の分析でも同様の結果が得られた。コーヒーを飲む人は、肝臓の健康な合成や免疫調節に関連するタンパク質の水準が高い一方で、瘢痕(はんこん)化(訳注:皮膚が傷ついた後に正常に治癒せず傷跡が残る現象)に関連するタンパク質の水準は低かった。

1日に5杯以上のコーヒーを飲む人は、全く飲まない人と比べ、肝硬変の発症率が32%、肝臓がんの発症率が47%、肝疾患による死亡率が42%低かった。重要なのは、こうした健康上の効果を得るためには、コーヒーを多量に摂取する必要はないという点だ。1日に1~2杯しか飲まない被験者でも、同様の効果が認められた。これは、カフェインを含むコーヒーと含まないコーヒーの両方で確認された。したがって、この健康効果はカフェインだけでは説明できない。カフェイン含有量とは無関係に、コーヒーには炎症や線維化に影響を与えるとされる数百種類の生理活性物質が含まれているのだ。

ただし、強い関連性は示されているが、これは観察研究であるため、コーヒーそのものが要因であることを証明するものではない。この研究は関連性があることを示しているだけだ。肝臓に関するこの研究結果は注目に値するが、心血管系の健康に関してもコーヒーとの関連性を示す証拠が報告された。

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翻訳・編集=安藤清香

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