欧州

2026.08.25 10:45

ロシアが高速のジェット推進型ドローンの投入を拡大 ウクライナは対応迎撃機の配備が急務

ウクライナ南部クリビーリフで2026年8月22日、前日にロシア軍によるドローン(無人機)攻撃を受けて損壊したショッピングセンター(Ihor Kuznietsov/Global Images Ukraine via Getty Images)

もうひとつ重要な点は、ターボジェットエンジンはピストンエンジンよりも燃料効率がはるかに悪いことだ。ゲラニ-4の最大航続距離は480km程度とみられており、これはゲラニ-2の4分の1にとどまる。

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これほど航続距離が短いタイプに従来の2倍の金額を払うというのは、一見すると疑問に思える。だが、阻止するのを難しくする高速性こそ、ゲラニ-4の最大の強みだ。

ウクライナの防空に試練

敵機の巡航速度が速くなると、防空側はその襲来に対処するための時間的余裕が少なくなる。機動射撃班が迎撃地点に移動して配置についたり、当局が警報を出したりするための時間的猶予が狭まる。ロシア側は先ごろ、ゲラニ-4がウクライナ空軍の駐機中のMiG-29戦闘機に命中したと主張した。これまでは、航空基地側はドローンが飛来してきても、航空機を移動させられるだけの時間があった。

時速約480kmで飛んでくるドローンは時速約190kmのドローンよりも、機動射撃班にとって撃墜するのが格段に難しい。照準器に捉えていられる時間が短くなるうえ、より大きなリード(目標の移動を見越した照準補正)をとる必要があるからだ。ドイツ製ゲパルト自走対空砲のような高性能のレーダー誘導式システムはゲラニ-4にも有効だが、これまでゲラニ-2を撃ち落としてきたことが映像でもたびたび記録されている機関銃、ましてカラシニコフ銃では撃墜できる見込みは薄い。

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ジェットドローンはヘリコプターでは追いつけないほど速く、最高速度が総じて時速350km程度にとどまる小型の電動迎撃ドローンを振り切ることもできる。

ただし、ここで留意すべき重要な点は、ゲラニ-4が迎撃ドローンを振り切れるのは最高速度まで加速した場合に限られるということだ。巡航中のゲラニ-4なら迎撃ドローンが追いつくこともあり、実際に撃墜している

一部のゲラニには、迎撃ドローンの電波を検知するセンサーが搭載されており、これによってゲラニの操縦士は対応する機会を得られる。しかし、AI(人工知能)誘導の迎撃ドローンは、その操縦士がロックオンすると「沈黙」し、ゲラニ側に対して接近の警告となる手がかりを与えなくなるかもしれない。これまでも繰り返されてきた、技術や戦術のいたちごっこである。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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