欧州

2026.08.25 10:45

ロシアが高速のジェット推進型ドローンの投入を拡大 ウクライナは対応迎撃機の配備が急務

ウクライナ南部クリビーリフで2026年8月22日、前日にロシア軍によるドローン(無人機)攻撃を受けて損壊したショッピングセンター(Ihor Kuznietsov/Global Images Ukraine via Getty Images)

ジェット化による打開

ゲラニを撃墜されにくくする方法のひとつは、速度を上げることだ。2025年7月、ロシアは「ゲラニ-3」を導入した。これはゲラニ-2のピストンエンジンを中国製「Telefly JT80」ターボジェットエンジンに換装したもので、最高速度は時速320km超に向上した。ただ、ゲラニ-3の使用数は少なかった。

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2026年に入りゲラニはさらに進化し、従来型を全面的につくり変えた「ゲラニ-4」が出現した。採用されたエンジンのひとつは「Telefly LX-WP-160」ターボジェットエンジンで、これは名称から想像がつくようにJT80の2倍の推力を生む。また、機体も大幅に改修された。ゲラニ-4の巡航速度は時速320km超、つまりゲラニ-2の2倍近くに上がっており、最高速度は時速約480kmに達する。

先行するタイプは保管や輸送をしやすくするため、主翼が取り外し可能だった。それに対してゲラニ-4は、同じサイズと形状を保ちながら胴体と主翼が一体化されている。機体構造も強化・補強されている。

こうした変更が必要になったのは、直線飛行をしている間ですら、速度が上がれば機体にかかる力が大きくなるからだ。その力は速度に比例して増えるのではなく、速度の2乗に比例して増える。したがって、時速約480kmで乱気流に突っ込んだ場合、時速約160kmのときよりも主翼にかかる負荷ははるかに大きくなる。同様に、ドローンが旋回する際も、機体にかかる力に耐えるため、より頑丈な構造が必要になる。

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さらに、ゲラニの外見上目立つ特徴のひとつだった、機体外側のメンテナンス用ハッチも減らされている。空気抵抗を抑え、空力性能を向上させるためだ。低速で飛行する機体は、表面が完全に滑らかでなくてもよいが、やはり速度が上がるほど、表面のわずかなでこぼこも飛行に及ぼす影響が大きくなる。たとえば、プロペラで推進する軽飛行機なども、アンテナが突き出していたり配線が露出していたりと、多少ごちゃごちゃした部分があるのに対して、高性能のジェット航空機は滑らかな流線形をしているのも同じ理由だ。

こうした改修にはコストもかかる。最も妥当とみられる推定では、ゲラニ-4の価格は10万ドル(約1590万円)を超える。基本型のゲラニ-2の2倍以上だ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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