──鑑賞する人たちには、どのようなことを感じ取ってもらいたいですか?
数年前、南仏アルルにあるローマ時代のネクロポリス(墓地遺跡)、アリスカンで個展を開きました。教皇宮殿はアリスカンとは違い、重要な宗教モニュメントですが、同様に今も歴史が息づいているように思える場所です。
この個展はアリスカンでの体験にインスピレーションを得たものです。古代との出会い(という体験)です。たくさんのことを教えられました。
訪れてくれる人たちは、歴史の痕跡、香り、息遣いを感じ取ってくれるかもしれません。未来に向かっていく人たちにとって、たとえ小さくてもこの個展が刺激になれば、非常に嬉しいことです。
──制作活動において、どのような目標を掲げていらっしゃいますか?
簡素化と浄化です。単に作品をミニマルにしなければと思っているわけではなく、私自身がミニマルにならなければと思っています。その過程を通じて、何か人間よりも大きなもの、神聖な心のようなものを、明らかにしたいと願っています。別の世界を感じ取ることを可能にしてくれるのは、簡素化と浄化だけです。単にエゴを最小限にしていくということでありません。それを超えた何かに対して、自分自身をオープンにするということです。


