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サイエンス

2026.09.07 12:35

AIデータセンターが使う水と電力をいくつかの比較で考える

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アリゾナは水を大量に使い、フィンランドは真水を使わず海水で冷やす

ジャンは、アリゾナとフィンランドのデータセンター計画を対比させ、立地の環境がどう効いてくるかを示した。

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「アリゾナに住むデイブは、毎日、暑くて乾いていて、水不足に悩まされています」とジャンは言う。ここでの「デイブ」は、データセンターを人に見立てた呼び名だ。「彼は自分を冷やすために膨大な電気と水を使います。一方、フィンランドに住むデイブは、寒冷な気候と近くの海水を利用して、真水を1滴も使わずに自然にサーバーを冷やしています。そして再生可能エネルギーの発電量がピークを迎えたときに、仕事を回し始めるのです。よい設計とは、そういうものです」(世界各国のデータセンターについてはこちらに詳しい)。

カーボンスケジューリング(carbon scheduling。二酸化炭素の排出が少ない時間帯を選んで計算処理を回すこと)は方程式の一部にすぎないと、ジャンは指摘する。だが、出発点としては悪くない。もう1つ彼が勧めるのが、必要に応じてハードウェアを組み合わせることだ。

「いつもフェラーリが必要なわけではありません」と、ジャンは自動車にたとえた。「信頼できるトヨタで十分に事足りる場面もあるのです」

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持続可能なデータセンターは、運営者・管理者だけでは実現しない

視野を広げて、ジャンは、効率と持続可能性を高めるというこの目標は、みんなで担うべきものだと述べた。

「持続可能なデータセンターをつくるのは、データセンターを運用し管理している人たちだけの仕事ではありません」とジャンは言う。「持続可能なコンピューティングへの道のりは、まだ長く続いています。もっと多くの人にこの取り組みに加わってもらう必要があります。地球は、私たちのデータセンターが住んでいる場所であるだけではないからです。地球は私たちの家でもあり、私たちの希望でもあるのです」。

水とエネルギーの使用量をめぐる話は、おおよそこういうことになる。もっと具体的に見積もろうとする試みは続いているが、数字はどうにもつかみどころがない。

「問い合わせ1回あたりを計算するよりも、企業が直接報告している集計値の開示のほうが信頼できる」と、Tech Journal(テック・ジャーナル)のジョーダン・ヘイルは書いている。「その数字は大きく、しかも増え続けている」。

設計の力で、その数字を私たちが望む方向へ動かせるのなら、状況は好転する。続報を待ちたい。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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