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キャリア

2026.09.04 16:00

一度辞めた会社に戻る「出戻り人材」が急増、受け入れやすい職場を作るには

stock.adobe.com

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長年にわたって、会社を辞めることは会社との関係を断ち切ることのように感じられるものだった。以前の勤務先に戻ることは新しい職場での挑戦が失敗した証拠、あるいはその従業員に忠誠心や方向性が欠けている証拠だと見なされることもあった。だがそうした偏見は急速に薄れつつある。以前の勤め先に戻る人が増え、「ブーメラン(出戻り)従業員」と呼ばれる層が厚くなっている。

従業員エクスペリエンス向上のためのプラットフォームBlink(ブリンク)が提供した検索データによると、「出戻り従業員」という言葉が世界で検索された回数は過去1年間で1957%も増加した。また、働き方を調査するADP Research(ADPリサーチ)の調べでは、2025年3月には新規採用者の35%は出戻りの従業員で、1年前の31%から増加した。情報産業では新規採用者の3分の2近くが出戻り従業員だった。

この傾向は、企業が採用に慎重になる一方、労働者も職場に何を求めるのかを再考している労働市場を反映している。企業にとって、元従業員は馴染みがあり潜在的にリスクの低い人材プールになり得る。一方、労働者にとって以前勤めた会社に戻ることは、再び安定を得たり、より大きな責任を担ったり、離れたことで以前よりその良さを理解できるようになった企業文化に再び加わったりする機会になり得る。

辞めた従業員が戻る理由

マーケティングエージェンシーのMy Profit Engine(マイ・プロフィット・エンジン)のビジネス専門家、ジェイソン・モリスは、この出戻り現象によってプロフェッショナルのキャリアアップの捉え方が変わりつつあると見ている。「『後戻りする』ことへの偏見は消えつつある」とモリスは言う。「賢明なプロフェッショナルは、以前勤めていた職場に戻る方が別の会社で一から始めるよりも、実はキャリアを早く前進させることができると理解している」

「今日、人々は新しい機会をより積極的に探すようになっているが、自分が支えられていると感じられる職場で働くことがいかに重要かも理解している」とBlinkの最高執行責任者(COO)で職場環境の専門家でもあるローレン・バーンズは説明する。「現場の従業員にとってサポートとは多くの場合、上司との間に良好なコミュニケーションがあること、仕事に必要な適切なツールが用意されていること、そして自分の意見が尊重されていると感じられることを意味する」

そうした「支えられている」という感覚は退職後も残り続けることがある。人は業務の細かな内容は忘れるかもしれないが、自分が尊重され、大切にされていると感じていたかどうかはそう簡単には忘れない。したがって、従業員が退職したからといって、その会社との関係が必ずしも終わるわけではない。それは、別の形の関係の始まりとなることもある。

「こうした従業員文化は退職した後も続く。なぜなら、それが後になってその人が戻るかどうかの判断に影響する可能性があるからだ」とバーンズは言う。「職場で強いつながりを築き、従業員のエンゲージメントを維持し、情報を共有し続けている企業ほど元従業員が戻ってくる可能性が高い」

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翻訳=溝口慈子

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