ベトナムの未来を経由して、日本の未来を考える
━━そういうことを今までの2年間でやってきたんですね。そして今はどんなことを?
緒方:だいたい全体の3割が日本企業のベトナムへの進出の支援。具体的には、市場調査、ビジネスモデルの作成、ベトナム現地企業紹介とか。
あと7割がベトナム政府の政策立案の支援。目的は、ベトナムにおける日本のプレゼンス、日本の競争力、存在感をどう出していくかをとにかく突き詰めること。そのために、ベトナム政府がやりたいことをとにかく聞きに行く。
今後10年間、もっと言うと25年先の2050年に向けてどういった成長を遂げたいのかとか、今彼らが課題として認識しているものは何なのかとか。
そういったものを、政府のトップレベルから各省庁のリーダー、担当者レベルまで、うちのコンサルタントと僕自身が入り込んでいろいろ聞いてくる。
夜もベトナム人とめちゃめちゃ酒飲みながら、ベトナムの未来について話して、日本に対しての期待というのを併せて聞いて。あと、特にベトナムでは、韓国、米国、そしてやはり中国、台湾が強いので、この辺がどういった動きをしているのかも聞きながら、日本としてどういう貢献ができるか、議論して。どんな取り組みをしていくと、ベトナムにとっての社会課題の解決につながるか、日本のブランド強化にもつながるか、とかを。
こんな話をコンセプトノートの形にし、在ベトナム日本大使館や国際機関に持っていったり、また、日本企業の投資誘致がしたい、技術が欲しいとかっていうテーマであれば、日本企業に直接話をしに行って。そんな形で、ベトナム側のニーズを取りながら、日本側のシーズを集めて、コンソーシアムを組んでプロジェクト化していく、っていうことをやってますね。
━━すごいな。社員数は何人ですか?
緒方:11人ですね、今。
━━みんなベトナムの方?
緒方:私のほかにもう1名、日本人が本社から派遣されて駐在している以外は全員ベトナム人です。また、MRIの東京側の本社にも、ベトナム含むアジアを見てくれている部署がありまして、そこに15人ぐらい在籍している中にも、ベトナム人が3人います。この3人が、ベトナムでまだ浸透しているわけではないこのシンクタンクという業種のことや、三菱総研という会社のこと、あと本社の雰囲気を伝えてくれるので、実は結構ありがたいんですよね。


