きっかけは周年事業と、運命的なタイミング
━━ベトナム行くなら絶対に緒方さんに会ったほうがいいと言われて、本当にハノイまで来ちゃいました。
緒方:ようこそ! お見せしたいところたくさんあるので、お連れしながら、色々お話しさせてください。
━━まずは、緒方さんがベトナムで何をされているのか、あたりから、ぜひ。
緒方:今、MRIV Internationalという名前の会社で活動しています。三菱総合研究所っていう、永田町に本社を構えているシンクタンクの100%子会社、現地法人として設立した会社です。
経緯を話しますと、三菱総研は1970年創業で、 2020年が50周年でした。実は三菱総研自体が、三菱創業100周年でできた記念事業でして。つまり2020年は、「三菱グループ創業150周年でありつつ三菱総研創業50周年」という大きな節目の年だったわけです。 メモリアルな年なので、何かそれぞれの事業部で新しいことを打ち出して、向こう50年間のビジョンを作っていこうって、そんな動きがあったんですね。
私自身は、2011年に三菱総研に入社してまず5年間、民間企業様の経営戦略を策定するコンサルタントとして働いていました。その後2016年から2019年まで、三菱グループの商社である三菱商事のベトナム現地法人に出向駐在。 その間は三菱商事の社員として、ユニクロベトナムの立ち上げとかをやってたんですけど、任務が無事終了し、三菱総研に戻った時、ちょうどその50周年記念事業の検討がなされているところでした。
その中に「海外」タスクフォースがあって。 三菱総研って海外事業をほとんど何もやってなかったんですね。そこに私がベトナムから戻ってきたので、ちょっと入ってくれって言われたんですよ。
現地に拠点を構えて、海外でも大きな社会インパクトを出していきたい、という話が出ている中で、心の内では「自分でやるならベトナムかなー」と思いながら議論に参加していました。そうしていると、現地の抱える社会課題の大きさや日系企業の進出が活発な点から 「ベトナムでいこう!」となり……、2020年に三菱総合研究所のベトナム事務所を作ることになったんですね。私自身、キャリアについてちょっと迷っていたんですが、当時の海外事業本部長が、私が新入社員の時からお世話になっていた人で、彼と一緒に、「こういう仕事を海外で創っていきたいね」と話が盛り上がり、再赴任することを決めました。
━━周年事業で立ち上がった三菱総研の、その周年事業の検討中に戻ってきたから設立、と。それはタイミングのなせる技ですね。さすが、持ってますね。


