AI

2026.08.24 13:00

ChatGPTで「宝くじの受取額が増える」理由、予測不能な抽選でAIが果たす役割

dennizn - stock.adobe.com

dennizn - stock.adobe.com

AIは抽選結果を変えることはできないが、手元に残る当選金を増やす手助けにはなるかもしれない。

「Powerball」や「Mega Millions」の(繰り越し)賞金額が10億ドル(約1590億円超)規模に達するたびに、決まって同じ疑問が浮上する。それは「ChatGPTは当選番号を予測できるのか」というものだ。実際にAIが生成した番号で10万〜15万ドル(約1550万〜2330万円)の賞金を獲得した2人の女性の存在が、その期待をさらに膨らませている。

現実的な答えは「ノー」だ。AIがランダムな抽選の当選確率を上げることはできない。しかし、それよりも限定的で、少し意外な課題を解決することはできる。それは、当選者がジャックポット(一等賞金)を山分けせざるを得なくなる「人気の数字」を避けることだ。これは「当選回数を増やす」のではなく、「当選時の受取額を増やす」方法と言える。正確に言えば、ジャックポットが当たる確率は微塵も上がらないが、万が一当たったときに手元に残る金額を増やせるかもしれないのだ。

AIを使って当たった事例が証明できることは限られている

2025年9月、ミシガン州のタミー・カーヴィーはChatGPTから得た番号で10万ドル(約1590万円)を当てた。その2日後、バージニア州のキャリー・エドワーズも同様の方法で15万ドル(約2380万円)を獲得し、その全額を慈善団体に寄付した。どちらの当選も事実である。しかし、どちらもツールが有効であることを証明してはいない。

実際に起きたことを見てみよう。彼女たちはそれぞれ、5つの「ホワイトボール」のうち4つと「パワーボール」を的中させた。この賞金はパワープレイ(倍率オプション)適用前で5万ドル(約795万円)であり、その確率は約91万3000分の1だ。どちらもジャックポットを当てたわけではない。また、AIが選んだ番号でプレイして何も当たらなかった人がどれだけいるかはわからない。ハズレ券を投稿する人は誰もいないからだ。これは「生存者バイアス」であり、必勝法ではない。自動で数字を選ぶ「クイックピック(Quick Pick)」機能を使っていたとしても、同様の確率で同じような幸運な当選事例が生まれていたはずだ。

次ページ > 抽選に「記憶」はない

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事